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台湾のバンド“宇宙人”の奇妙な冒険に3000人が熱狂 日本でのワンマンライブも発表に

2018/06/11
宇宙人(Cosmos People)

台湾の音楽シーンで今もっとも勢いのあるバンド”宇宙人(Cosmos People)”が、4月29日(日)、台北TICC(台北国際会議センター)でライブを開催した。彼らが3,000人集客の大規模会場TICCに帰ってきたのは、2016年以来2年ぶり2度目。発売開始からわずか1分足らずでチケット完売という状況に、ファンの期待の高さが伺える。「我們的探險計劃/僕らの奇妙な冒険」と題された今回は、どんなパフォーマンスを見せてくれたのか。最新のオフィシャルライブレポートをお届けする。


開演の数時間前から会場付近に充満する熱気。大勢の“宇宙友”(宇宙人のファンをこう呼ぶそうだ)が、アーティストグッズを買うため建物を取り囲むように長蛇の列をなしている。専用コインを「宇宙の自動販売機」に入れ、タオルやTシャツなどが取り出せるという新しい販売システムは、比較的若い世代が目立つ宇宙友を大いに惹きつけたようだ。開演前から遊び心を効かせた「宇宙」的な演出を楽しんだ後、ついに「宇宙人の奇妙な冒険」が始まった。

宇宙人(Cosmos People)

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宇宙人宇宙人(Cosmos People)

宇宙人宇宙人(Cosmos People)

1曲目はライブタイトルと同名の「我們的探險計劃/僕らの奇妙な冒険」からスタート。”小玉(シャオユー / Vocal & Keyboard)”のクールさの奥の甘さが嬉しい個性派ボーカルと、疾走感みなぎるハイテンポのビートがオープニングを存分に盛り上げ、会場は早くも総立ち状態に。席に座ったまま進行するライブも少なくない台湾では、最高の出だしと言えそうだ。

続いて軽快なメロディーの「一起去跑步/一緒に走ろう」からメローな「不用大腦/感じるままで」へ。それぞれの曲に合わせて照射されるヴィヴィッドな照明の色彩とモノトーンの衣装の対比の妙、それに共鳴する変幻自在なサウンドに身を任せると、まるで宇宙空間を漂っているかのような気分にさせられる。次の「你以為/Hello Princess」は、”方Q(ファンキュー / Bass)”のベースソロで始まり、間奏は”阿奎(アークェ / Guitar)”が縦横無尽のギタープレイで見せ場を作る。そして、人気ナンバー「那你呢/あなたは」の終盤になると、方Qと阿奎による激しい近距離セッションに、会場はますますヒートアップ。

宇宙人(Cosmos People)

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宇宙人(Cosmos People)

会場の熱気を少し落ち着かせるかのように、ここでメンバーによるトークが入った。

方Q:「ちょっと椅子に座って休んでね。この後はもう座ってる暇ないから(笑)」

阿奎:「1.もし前の人が立ち上がってステージが見えなくなったら、あなたの権利を守るため、まねして立ち上がってください。2.隣の人の声が大きくて僕たちの声が聞こえなかったら、もっと大きな声を出してみてください。3.ライブが終わったら、のど飴を買いに最寄りのワトソンかコスメドに行ってください(笑)……一人で来ている人も安心して。僕がいます。小玉もいます」

小玉:「つらくて心が傷ついても僕がついてるよ。僕が傷を治すからこの歌を聞いて」

……と、「如果我們還在一起/What If We」へと巧みに誘導し、切なく美しい旋律のバラードをしっとりと聴かせた。ここまで最新アルバム『RIGHT NOW』の収録曲が続いたところで、次は「一萬小時/10000 Hours」へ。「浪費一整天/無駄な一日」は、ボサノバっぽい原曲をさらにスローでロマンチックにアレンジした特別バージョン。次はしっとりムードを一転、メロディが飛び跳ねるようなポップソング「荷爾蒙爆炸/ホルモン爆発」となり、方Qと小玉が接近してのセッションにまた歓声が飛ぶ。

宇宙人(Cosmos People)

宇宙人(Cosmos People)

宇宙人(Cosmos People)

宇宙人(Cosmos People)

中盤に差し掛かったころのトークタイムでは、小玉と阿奎の二人が出会った高校時代、小玉が阿奎の家に入り浸っていたことなど、「BLみたい」と笑うほど親密だった頃の思い出を語る。「僕がいなかった昔のことばっかり話すなんて」と、後からメンバーに加わった方Qとの遠慮のないやり取りも、メンバー同士の仲の良さを感じさせる。そこで突然、ステージ上にギターや自転車が置かれた夜景が出現。再現された阿奎の実家の屋上を背景に、阿奎が作った曲「心向夏天/夏の憧れ」を彼自身が歌い上げる。

続いてマイクを小玉に返し、”周杰倫(ジェイ・チョウ)”の「告白氣球/Love Confession」をカバー。イントロでは原曲が何か判らなかったが、宇宙人テイストのポップなアレンジによる「告白氣球」もなかなかいける。技ありの1曲だ。

宇宙人(Cosmos People)

宇宙人(Cosmos People)

宇宙人(Cosmos People)

宇宙人(Cosmos People)

次に、最近失恋したばかりというドラマー”小胖”を励ますために「想把你拍成一部電影/君を撮りたい」を歌ったが、その後半、舞台袖からなんと人気歌手の”韋禮安(ウィリアム・ウェイ)”が登場。ゲストの韋禮安が加わり4人となった彼らは、自分たちを人気ユニットの”F4”に見立て、彼らの代表曲「流星雨」を口ずさんで客席を笑わせた後、韋禮安自身の曲「女孩/Girl」を共演した。

韋禮安が退場した後は、カラフルな衣装に着替えたメンバーが、「太空警察」、「沒感覺/Rudderless」、「真實朋友/Offline Friends」、「這就是我愛你的方法/これが僕の愛し方」など盛り上げナンバーを一気に歌い上げ、さらに、ファンキーなヒップホップ曲「BonBonBonBon」で音楽性の幅広さも魅せつける。その後のインストゥルメンタルでは方QがDJとなり、たちまち会場をエレクトロニックミュージックが鳴り響く90年代のディスコに変える。方Qがステージを盛り上げる一方で、阿奎と小玉は客席に降り立ち、観客の目と鼻の先で最後の「Hey」を歌い上げ、退場した。

宇宙人(Cosmos People)

宇宙人(Cosmos People)

しかし、熱気冷めやらない会場からはアンコールの嵐。声援に応えて再び登壇した宇宙人は「現在就讓我走/Let Me Go」、「往前/Move Forward」を熱唱した。「今日は僕たちの探検に付き合ってくれてありがとう。いちばん大事なのは財宝を見つけることじゃなく、身近にいる相棒だと思う。僕の最強の相棒は、阿奎と方Q。それからすべてのスタッフにも感謝を伝えたい。宇宙人のファミリーになってくれたみんなもありがとう!」と小玉が語ると、客席のヴォルテージは最高潮に。引き続き16都市に渡るツアーを控えた宇宙人は、「大志若魚/愚魚よ、大志を抱け」の大合唱で、ツアー最初のライブの幕を閉じた。

宇宙人(Cosmos People)

宇宙人(Cosmos People)

そしてメンバーが退場した後にはまさかのサプライズが! 舞台スクリーンに突然映し出された「2019台北小巨蛋」の文字――台湾最高規模を誇る台北アリーナでの初単独ライブ開催発表に、もう一度歓声と拍手が鳴り響いた。翌日にはワールドツアーの一環で1年ぶりとなる日本ワンマンライブの開催も発表され、日々進化を続ける宇宙人。今後の活躍からますます目が離せない。


文=二階堂里美、福岡智彦 (いい音研究所)
写真=翁偉中(Freefox Photo)  写真提供:相信音楽

宇宙人(Cosmos People)

宇宙人(Cosmos People)


 

 

セットリスト

我們的探險計劃/僕らの奇妙な冒険
2018.4.29 台北TICC(台北国際会議センター)
1.我們的探險計劃/僕らの奇妙な冒険
2.一起去跑步/一緒に走ろう
3.不用大腦/感じるままで
4.你以為/Hello Princess 
5.那你呢/あなたは 
6.如果我們還在一起/What If We
7.一萬小時/10000 Hours
8.浪費一整天/無駄な一日
9.荷爾蒙爆炸/ホルモン爆発
10.踢踢他/ヤツを蹴っちゃえ
11.心向夏天/夏の憧れ
12.告白氣球/Love Confession
13.想把你拍成一部電影/君を撮りたい
14.女孩/Girl(ゲスト:韋禮安)
15.太空警察
16.沒感覺/Rudderless
17.真實朋友/Offline Friends
18.這就是我愛你的方法/これが僕の愛し方 
19.寂寞之上/Alone Together
20.這樣 那樣/This That
21.BonBonBonBon
22.Hey
[ENCORE]
23.現在就讓我走/Let Me Go 
24.往前/Move Forward
25.大志若魚/愚魚よ、大志を抱け

ライブ情報

"宇宙人(Cosmos People)"ワールド・ツアー
OUR ADVENTURE TOUR in JAPAN ~僕らの奇妙な冒険~

2018年9月28日(金)@OSAKA 心斎橋CONPASS
OPEN 18:30 START 19:00
2018年9月29日(土)@TOKYO 渋谷WWW
OPEN 17:30 START 18:00
TICKET:
¥5,500(オールスタンディング・税込み)ドリンク代別
一般プレイガイド発売日:2018/7/28(土)10:00~
e+プレオーダー 6/10(日)~6/19(火)18:00
※未就学児(6歳未満)のご入場をお断りさせていただきます。
企画/制作:スペースシャワーミュージック/AIR FLAG Inc
協賛:タイガーエア台湾

 
ROKKO SUN MUSIC 2018~Music shower from the SUN!~
日時:2018年07月7日(土)、07月08日(日)
時間:開場11:00 / 開演12:30
場所:六甲山カンツリーハウス内 特設会場
※宇宙人 (Cosmos People)の出演は7日(土)となります

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