SPiCYSOL “陽”のグルーヴとヴァイヴスに満ちた『Mellow Yellow』リリースパーティー

2018/07/12
SPiCYSOL 撮影=AZUSA TAKADA

SPiCYSOL 73machi in Shibuya VUENOS 〜”Mellow Yellow”Release Party〜
2018.7.3  渋谷VUENOS


7月3日、渋谷VUENOSでSPiCYSOLのニューアルバム『Mellow Yellow』のリリースパーティーを観た。というよりも参加したと言ったほうがいいか。リリパといっても新曲お披露目だけでなく、新旧の代表曲を織り交ぜてがっつり2時間。心地よいグルーヴと満員のオーディエンスが発する陽気なヴァイヴスが一体となった、それはまさにパーティーだった。

SPiCYSOL 撮影=AZUSA TAKADA

SPiCYSOL 撮影=AZUSA TAKADA

オープニングは「Sex On Fire」。軽いタッチのソウル・ポップに乗って、モノトーンのシャツにイエローのジャージ姿のボーカル・KENNYの色気ある歌声が響きわたる。続けてニューアルバムからの「Cyanotype」で、よく弾むレゲトン風のリズムに合わせてコール&レスポンスを繰り返し、オーディエンスを音の波に巻き込んでゆく。

もう1曲ニューアルバムから「SIST」は、ぐっとテンポを上げディスコ風味の強力なリズムで颯爽と。キーボードのPETEが吹く艶やかなトランペットを大フィーチャーし、ギター・AKUN、ドラムス・KAZUMA、サポートベース・あっきーの白熱のソロ回しに満員のフロアからやんやの歓声が飛んだ。グルーヴを止めずに徐々にスピードと熱量を上げてゆく、ライブ巧者らしいスムーズな立ち上がりだ。

SPiCYSOL 撮影=AZUSA TAKADA

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SPiCYSOL 撮影=AZUSA TAKADA

KENNYがアコースティックギターを弾き歌う「Around the world」から「AWAKE」へ、“歌える人は歌ってね”と言葉をかけると、大合唱でそれに応えるオーディエンス。密閉されたライブハウスなのに、音と共に心地よいBREEZEが心の中を通り抜けるのを感じるのはたぶん気のせいじゃない。SPiCYSOLの音楽はフレッシュエアだ。「V.A.CATION」では盛大なクラップが、サビでは息の合ったワイパーが全員の心を一つにする。曲間ではメンバーの名目を口々に叫び、励まし、笑顔にさせる明るい声援が飛びまくる。自由な音楽スタイルと同様、SPiCYSOLはライブのムードはとてもフリーダムだ。

SPiCYSOL 撮影=AZUSA TAKADA

SPiCYSOL 撮影=AZUSA TAKADA

「どんなに悪い日もいい日も、全部グッデイだぜ。そんな曲です」

アルバム『Mellow Yellow』の中でも特にクール&スマートなファンクチューン「#goodday」は、PETEの弾くミニマルなリフとAKUNのストイックなカッティングがかっこいい。デビュー当時からの人気曲「Indian Summer」はイントロで大歓声が湧き、AKUNのすすり泣くようなギターが素晴らしい。スローチューン、泣きメロ、なおかつグルーヴがある、こうした楽曲もSPiCYSOLの得意技だ。親友の結婚式に贈った曲「Coral」もその一つで、美しいピアノ、ぬくもりあるトランペット、“ずっとずっとずっと愛してる”とまっすぐに歌う、KENNYの柔らかい歌声が胸に沁み込む。「LOCAL BEAT」は鋭いビートのロック&ソウルチューンだが、ドリーミーなギターの響きがせつなさを誘う。パーティーで言うなら、ここはスローなダンスタイムだ。チーク・トゥ・チークで踊るような、優しく親密な楽曲がずらりと並び、SPiCYSOLの音楽の最も深いところまで連れて行ってくれる。

SPiCYSOL 撮影=AZUSA TAKADA

SPiCYSOL 撮影=AZUSA TAKADA

「時間の経つのはあっという間。ここから後半戦です。ついてこれるか渋谷!」

クール&スムーズなファンクチューン「EXA SCALE」で再び心拍数を上げ、新作からの「Monsoon」へ。ザップ/ロジャー風のメロウなファンクにリズミカルなリリックを乗せた、温故知新ファンクのお手本ともいえるこの曲、ライブでの存在感も抜群だ。「WDTA(Shut Up)」では、オーディエンス全員に“Shut Up!(黙れ!)”と叫ばせる、KENNYいわく“日頃のストレスをぶちまけるコーナー”。ステージに向かって嬉々として“Shut Up!”と叫ぶオーディエンスと、“もっと言え!”と煽るアーティスト。思わず笑ってしまうユニークな光景、SPiCYSOLのフリーダムなライブの中では楽しいことなら何でもありだ。

SPiCYSOL 撮影=AZUSA TAKADA

SPiCYSOL 撮影=AZUSA TAKADA

さあ、そろそろライブはクライマックス。スニーカーブランドCONVERSEのフレグランスライン“ムーブオンフレグランス”とのコラボ曲「Hero」は、ロックなビートとファンクなギターのカッティングが心地よいダンスチューン。PETEがここぞとばかりにステージ中央に踊り出て、輝くような音色のトランペットソロを決めた。続いてもニューアルバムからの新曲「FIREWORKS」で、アップビートでぐんぐん飛ばす。“新曲ばっかりなのについてきてくれてありがとう”とKENNYは言ったが、持ち前のソウル/ファンクなグルーヴに都会的AORの洗練を持ち込んだ『Mellow Yellow』の楽曲が、SPiCYSOLのライブをより華やかで深みあるものに成長させたことは間違いない。「Night Crusing」は全員ジャンプでノリノリ、「Hellow Swallow」は体の火照りを冷ますようにミドルテンポでゆったりと。本編17曲のうちハッピーなヴァイヴスが途切れる間は一瞬もなかった。

SPiCYSOL 撮影=AZUSA TAKADA

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ファン参加型の「#goodday」の新しいミュージックビデオ制作、そして9月からの全国ツアー。これからの予定を話しながら、“明日からまたみんなとグッデイを過ごしたい”と話すKENNYに万雷の拍手と歓声が飛ぶ。アンコールはアルバム『Mellow Yellow』から王道AORマナーのタイトル曲と、心地よいグルーヴがハッピーなサマーシーズンの始まりを告げるドライブチューン「Honey Flavor」だった。

SPiCYSOL 撮影=AZUSA TAKADA

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「ありがとう。また会おうぜ!」

『Mellow Yellow』からほとんどの曲をフィーチャーした、全19曲2時間のクルージング。ブラックミュージック、ルーツミュージック、サーフィンサウンド、シティポップ、様々な要素をミクスチャーしながらグッドミュージックを紡ぎだすSPiCYSOLの音楽は、もっと多くの人に知られていい。アルバム『Mellow Yellow』は、山下達郎などを手掛けた巨匠・鈴木英人によるAORテイスト満点のジャケットが目印だ。ぜひチェックしてほしい。


取材・文=宮本英夫 撮影=AZUSA TAKADA

SPiCYSOL 撮影=AZUSA TAKADA

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ツアー情報

2nd Album「Mellow Yellow」Release Tour
“Gonna be a #goodday"
09/15(土) 心斎橋 Pangea
09/17(月・祝) 福岡 ROOMS
09/23(日) 仙台 enn 3rd
09/24(月・祝) 新潟 CLUB RIVERST
09/29(土) 札幌 DUCE
10/06(土) 名古屋 ell.SIZE
10/08(月・祝) 広島 BACK BEAT
10/11(木) 渋谷 TSUTAYA O-WEST
Ticket:Adv ¥2,800- / Day ¥3,300- (D代別)
一般発売:7月29日(日)~ e+

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