赤菱さんのレビュー
これが周年ライブの王道って感じのセトリで満足。
個人的には曲数が少ないのとマスカレードを聴きたかったけどセトリに入っていなかったのが残念。
それでも、周年ライブを謳っていて、セトリに新曲を入れたり最新作のアルバム曲を入れたりするミュージシャンから比べたら間違いなく潔の良いセトリだと思う。
周年ライブって言うのはベタでいいのだと思うな。
自分の中では佐野元春の35周年、35曲と2018年の椎名林檎に次いで安全地帯40周年がベスト3に入る周年ライブだったな。
しつこいけど、曲数を20〜22曲くらいだったら完璧だったかな。
4日前のラッキリのライブで熊木幸丸が25曲ぶっ続けで歌い踊りまくっていたのに驚愕していたが、64歳の玉置浩二が17曲まで、一切のMCがなく(途中一度インスト時に下がっだけど)歌い続けたことにも驚愕。
大体、若いミュージシャンでも4〜5曲に1度はMCを挟んで呼吸を整えたりするもんだけど、あの年齢で100分を歌い続ける喉と体力は感服するしかないし、シンガーとしての矜持を見せつけてくれた気がした。
シンフォニーで観る玉置浩二にはなかった凄みというものを感じさせてくれたようでもあった。
安全地帯というバンドがあっての玉置浩二であり、また逆も然りで、この4人(drの田中はいなかったが5人)でこそのサウンドを生で聴けたことはラッキーだった。
サポートもツインドラム&パーカッションという、中々観られることない編成で、サウンド的にはドゥービーブラザースやオールマン・ブラザース・バンドのような深みと厚みがあり、生ドラムなのに2つあることで複雑な拍子を出しているプレイは打ち込みさえもドラム2台で簡単に出してしまうように感じた。
それと久々にAMAZONSのコーラスを聴けたことや初めてトオミヨオを生で観られたことも個人的にはラッキーだった。
父親の須藤晃は僕らの世代からしたら、間違いなく知らず知らずの内に耳に入ってきていた名プロデューサーだったし、玉置浩二のプロデュースをしていたその子供のプレイを、しかも安全地帯で観られるのは感慨深い。
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- 2022/12/01 (木) 02:00