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フェス特集2024

Sting のライブレビュー (13件)

Sting

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スティング

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ポップスロック

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Sting: My Songs Tour

2019/10/09 (水) 19:30開演 @ 幕張メッセ 国際展示場 7~8ホール(千葉県)

ひらりさん

約2年ぶりの日本公演はこれまでの代表曲を披露してくれるとのことで、The Police としてのバンド・デビューから41年を経て、深みを増した歌声や磨き上げた楽曲がどのように響くのか、加えて座席は中央10列目とあって、私の期待たるや尋常ではありません。 場内の暗転後、舞台袖からバンド・メンバーに続いて Sting が登場。客席に向けた恭しいお辞儀で無言での開演を告げたのですが、見事にシェイプされたシルエットや、知的で鋭い表情で愛用のフェンダー・ベースを弾く佇まいは、存在感をこれでもかと迸らせていて、まあカッコイイ。そしてその歌声は期待通り、いや期待を大きく上回る情感溢れる唯一無二の代物。声もよく出ており、1曲目の "Message In A Bottle" から場内は興奮の坩堝に。 Sting を支えるバンドは、長年の相棒 Dominic Miller を中心にした7人。ギターには彼の息子の Rufus、ドラムスには Josh Freese、キーボードにはジャマイカ出身の Kevon Webster、バッキング・ヴォーカルには Melissa Musique と Gene Noble、ハーモニカに Shane Sager という布陣。2018年に Sting とアルバム『44/876』を共作した Shaggy の人脈に属するメンバーもいて、レゲエ色の強い曲ではその存在感が際立ちます。 今夜披露されるどの曲も、音楽好きなら必ず耳にしてきたイメージの確立された作品ですが、今夜は全ての曲が異なる印象の仕上がり。既に得ている名声に安住せず、名曲たちを徹底的に見つめ直して再考、再構築していることがその要因であり、新たな可能性を吹き込まれた名曲たちは抱えきれない多幸感を与えてくれます。 "Brand New Day" でのハーモニカ・パートや "Whenever I Say Your Name" のデュエット・パート、"Shape Of My Heart" のギター・パートなど、若いメンバーにもさり気なくスポットを当てた曲が続く構成もライブに彩りを加え、上質なエンターテイメントは過ぎゆく時間をとても短く感じさせました。 私的ハイライトは The Police のナンバーになるだろうと予想した開演前でしたが、いざ開演してみれば、全ての曲が強烈な個性で刺さりまくった最高のライブ。「またライブを観たい」そんなアーティストが一人増えた秋の夜です。

Sting: My Songs Tour

2019/10/10 (木) 19:30開演 @ 幕張メッセ 国際展示場 7~8ホール(千葉県)

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