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フェス特集2024

jealkb Presents『オトタノ』個性豊かなアーティストが集結のOTOステージをレポート!

2017/09/26
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9月18 日(月・祝)新宿Rany にて、jealkb 主催のイベント『オトタノ』が開催された。“音を楽しむ”をテーマに、音楽を愛するお笑い芸人、企画に賛同したミュージシャン全30 組が出演。jealkb だからこそ集められた、豪華芸人バンドやここでしか見れない貴重なユニットによって、約10 時間に渡る音と笑いに溢れた楽しい宴が繰り広げられた。

チケットは完売。開演前から超満員のフロアを温めたのは、ウェルカムDJ のデッカチャン。開演時間となり、主催者であるjealkb の“公開リハーサル”でイベントが始まる。揃いのツナギ姿でメンバーが登場すると、「これはリハーサルだから、リラックスして」と笑顔を見せるhaderu(vo)。
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「今日はたくさんの芸人やミュージシャンが、世の中にある色んな音楽の色んな楽しみ方を提唱します。中には自分に合わないものもあるかも知れませんが、それも全部飲み込んで下さい。音を楽しんでいこうぜ!」と『オトタノ』のイベント趣旨を改めて説明し、いよいよライブがスタート。
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リハーサルといいつつ、hideki(agitator)の先導に振り付けを合わせ、どんどん熱気と一体感が生まれてくるフロア。短いライブながら、ラスト「fight for a renovation」ではお客さん同士が肩を組み、イベントが始まったばかりとは思えない盛り上がりを見せる。「色んな音の楽しみ方、みんなで共有していきましょう」と、haderu が『オトタノ』の開会を宣言し、イベントが本格的に幕を開ける。
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セクシーアイドルグループ・シリタガール、メンヘラ系アイドル・病ンドルと、“OTO ステージ”では序盤からバラエティに富んだステージが続く中、サブステージとなる“TANO ステージ”ではけんじる、スベリー・マーキュリー、カズマ・スパーキン、「淳さんにTwitter で曲を送ったら出演出来た」という虹色侍など、音ネタを得意とする芸人がネタを披露。
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「日本で一番フェスに呼ばれているDJ」と自負するDJ ダイノジは一瞬でフロアに火を着け、大げさでなく会場中の観客を踊らせる。
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ヨシユキ(Dr)こと、よゐこ濱口プロデュースによる、松竹のブサイク芸人を集めたブジュアル系エアバンド・禿夢は、キク(vo)のハゲをネタにした楽曲で沸かせ、「湘南乃風をパクったから、絶対盛り上がるはず」と言い切った「Weakpoint Summer」にお客さんがタオルを回すと、キクがカツラを回して爆笑を生んだ。
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大きな歓声に迎えられて登場したのは、オメでたい頭でなにより。ヘヴィで勢いあるバンドサウンドとキャッチーな歌で客の心を掴み、ダブルピースやタオル回しで会場をひとつにすると、赤飯(vo)が女性のようなハイトーンと地声を使い分けて歌う大塚愛「さくらんぼ」のカバーで、ヘドバンやサークルモッシュを起こす。
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さらにこのステージの前に布袋寅泰のモノマネで会場を沸かせていたペレ草田を呼び込み、BOoWY メドレーを披露。ラスト「オメでたい頭でなによりです!」では会場中が笑顔でダブルピースを合わせると、赤飯が「最高です! 初めて観る人も一緒にこの光景を作ってます。これが音を楽しむということですよ、みなさん!」と嬉しそうな笑顔を見せた。
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湘南乃風が好きなデブ4人による豊満乃風は、大好きな肉を歌った「豊満の祭り」で会場中のBBQ コールを生み、攻めのステージで魅せたBiS は、メンバーとファンが曲中に延々とスクワットを続ける「パプリカ」で初めて観る人を圧倒。
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こぶしたかしことレイザーラモンRG は、BiS のステージを受けてスクワットしながら「北酒場」を歌うと、「浪花節だよ人生は」で半強制的にやらせたヘドバンが想像以上の盛り上がりを生み、歌い終えたRG にフロアから大きな歓声が上がる。様々な音楽を受け入れるだけでなく、率先して参加して楽しむお客さんの笑顔で、会場が明るく楽しい空気で満ちていくのが分かる。
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白で統一した揃いの衣装でステージに登場すると、フロアから黄色い歓声が上がったのは、よしもとの塩顔芸人で結成されたエアバンド・SALTY’s。イケメン4人が並ぶ姿も絵になるが、ポップで爽やかな曲調に塩村(テゴネハンバーグ松村)の歌声も心地よく、初めて見るであろう子も体を揺らしながらステージに釘付けになっている。
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ニッチェ江上がボーカル、光浦靖子がサックス、ニッチェ近藤がドラムを務める婦人会有志は、大人な雰囲気漂うジャズボーカルバンド。黒いドレス姿の江上が登場するとフロアから「わぁ~~」と声が漏れ、笑いナシの本格サウンドと江上のパワフルかつ色気のある歌声に会場中が酔いしれる。「出来る曲が2曲しかないので」と、あっという間に終わってしまったステージは物足りなささえ感じるほどだった。
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本格的なダンスサウンドとキレのあるダンスで魅了したのは、エグスプロージョン。彼らの代表曲と言える「本能寺の変」ではhaderu とhideki が登場し、この日限りのスペシャルセッションも実現。
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4人組アイドル・ゆるめるモ!は、キュートに元気いっぱいにステージを跳ね回り、笑顔と元気を会場に振りまく。MC で「ジャンルとか関係なく、音を楽しんでもらいたいと思います」と語っていたようなぴが、見よう見まねで振り付けを真似て、最後は知らない人同士で手を繋いで上げる観客を見て、「たくさんのピースが繋がりました!」と笑顔を見せたが。イベントが進むほどにたくさんのピースが繋がっていき、この楽しい空間をみんなで一緒に作り上げているような感覚もある。
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イベントもクライマックスに差し掛かった頃、OTOステージに登場したのは、シンガー・ソングライターとしても定評の高いロバート秋山。haderu とhideki をゲストコーラスに迎えて披露した名曲「tokakuka」では、<パンダ 上野動物園 区がやってる>と歌う秋山に<都がやってる>とお客さんがつっこみコーラスで参加。歌い終えた秋山に鳴り止まない拍手や歓声が起きると、秋山も高笑いが止まらない。

TANO ステージに登場したミスター人間(ペナルティー ワッキー)&庄司智春は「人間の男とか女とか、性別を超えた男・ミスター人間」がいまさら淳の結婚を祝って、庄司のギター演奏で長渕剛「乾杯」を熱唱。
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さらにOTO ステージでは5人組ガールズバンド・Gacharic Spin が可愛らしいルックスとは裏腹なパワフルでテクニカルな演奏と、ハイテンションでエンタテイメントなステージで会場を湧かした。

いよいよ両ステージともトリを残すのみ。TANO ステージに登場したのは純翼(極楽とんぼ山本)&遠藤進一(ココリコ遠藤)。遠藤進一が「冬のリヴィエラ」で美声を披露すると、「芸能界を10 年ほど休んでいた」という純翼が登場。「みなさんの前で歌が歌える、音が楽しめる。こういう機会を与えていただいて、ありがとうございます」と感慨深そうに語ると、「みなさんへの償い、懺悔の気持ちを曲にすることが出来た」と語り、新曲「懺悔」を披露。コミカルなリズムとダンスで、♪ごめ~んねと歌うこの曲に、遠藤に「反省してないだろ!?」とツッコまれ、会場に爆笑が起きる。

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そしてラスト、『オトタノ』の大トリを務めるのは、もちろん主催者のjealkb。「OKK-17」で勢いよくライブが始まると、hidekiのリードに会場中が振り付けを合わせる。最後までイベントを楽しもうと笑顔で踊る観客、主催者として大トリとして堂々とした歌と演奏を見せるjealkb。「天誅☆あるわけないストーリー」ではシリタガールズを迎えて派手やかで賑やかなお祭り騒ぎを見せると、「100 パー出せる? 絶対?」とお客さんを煽って始まった「Packya Ma Lad」では異常なほどの熱気が生まれる。
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その様子を嬉しそうに見ていたhaderu は、「予定には無かったけど、激しい曲やっていいですか?」と、メンバーに「堕落」を急遽リクエストし、フロアをぐちゃぐちゃにかき回す。ラストは残った出演者をステージに集め、お客さんを含む会場にいる全ての人で「ASTROMEN」を踊り、会場中に笑顔が溢れる中で『オトタノ』の幕を閉じた。

MC で「今まで「音楽とか、何やってんの?」って言わてきたけど、そういう人たちにも音の楽しさを知って欲しかった」とイベント開催の経緯を語り、「結果、みんなも楽しめたと思うし、出演者からも「音を楽しむということを改めて考えさせられました」と言ってもらえたんで、来年も必ずやります!」と宣言したhaderu。今回の成功を踏まえて、さらに進化した形を見せてくれるであろう『オトタノ』の次回開催が楽しみだ。
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