×

フェス特集2024

POT、Cloque.、The Floor、知る権利が「Ruby Tuesday 14」で繰り広げた大バトル!

2017/02/24

ホットスタッフがおくるニューカマー応援イベント「HOT STUFF presents Ruby Tuesday 14 supported by TUMBLING DICE」が2月21日、新宿LOFTにて開催された。
POT、Cloque.、The Floor、知る権利の個性豊かな4組による熱演が繰り広げられた。


●The Floor

MAIN STAGEトップバッターは、北海道の4ピースバンド・The Floor。

20170224180830_680_454


「俺らとみんなで最高の1日にしようぜ!」とササキハヤト(Vo/Gt)が呼びかけると、光を乱反射させるようなナガタリョウジ(Gt/Cho)のフレーズが炸裂し、「Wannabe」がスタートした。

20170224180848_333_500
20170224180858_680_440


20170224181001_680_453

ミヤシタヨウジ(Ba/Cho)&コウタロウ(Dr/Cho)による軽快なリズムラインがオーディエンスの身体をほぐし、爽快感を憶えるほど透明度の高いササキの歌声が行き渡るまではあっという間。機能的に「踊らせる」のではなく、トロピカル・ウエスタンの匂いも伴いながら、温かみのある土着的なサウンドで聴き手を内側から昂らせるのがこのバンドのやり方。だからこんなに楽しくても押しつけがましくないし、どこまでも自由な空間がこうして生まれていくのだ。

20170224180927_680_453
20170224180939_680_453


オーディエンスが思い思いに身体を揺らす中、「サーキット以外だったら東京でこんなにたくさんの人に観てもらうのは初めてかも」と感謝の気持ちを伝えるMCへ。ラストの「内緒話」は、再会の約束として一際晴れやかに鳴らされたのだった。

<SETLIST>
1.Wannabe
2.Toward Word World
3.パノラマ
4.さよなら、また明日ね
5.Teens
6.ハイ&ロー
7.リップサービス
8.内緒話


●知る権利

MAIN STAGEの転換中には、BAR STAGEに福島・郡山の3ピースバンド・知る権利が登場。

20170224181224_680_454


「ここ、サブステージじゃないです!」と萬屋樹太郎(Vo/Ba)が叫ぶと、エネルギッシュなサウンドがステージ狭しと溢れ出す。「爆裂」と書かれたTシャツを着た長谷川綾大(Dr/Cho)のダイナミックなリズムも、全身を使って弾き倒す吉田雄帆(Gt/Cho)のフレーズも、そして気合い抜群の萬屋の歌声も、聴き手の毛穴を根こそぎこじ開けていくようなテンションだ。

20170224181243_333_500
20170224181250_680_453
20170224181255_333_500


1st setはバンドを駆り立てる衝動が前面に出ていたが、吉田がMAIN STAGEフロアまで行って観客を呼び込む珍場面もあった2nd setでは、情感溢れる歌を聴かせることに注力。

20170224181352_680_453
20170224181332_680_454


「今日本当はいろいろ悔しいんですけど、BAR STAGEだからこそのライヴをしてます」とMCでは悔しさもにじませたが、ラストの「エンドロールは流れない」まで、全感情を落とし込むような迫真の演奏だった。「次はあっちで、必ず会いましょう」という宣言も、そう遠くない将来に叶えてくれそうだ。

<SETLIST>

(1st set)
1.ステンレスワールド崩壊編
2.わかってる
3.新しくて透き通る
4.銀河鉄道の夜のような夜だった

(2nd set)
1.ほとんどすべて
2.雨に唄えば
3.エンドロールは流れない



●Cloque.

「今日楽しみにしてましたか? 僕はもっとバンド、ライブハウスを頼ってほしいと思ってる」。神奈川の3ピースバンド・Cloque.は、演奏を始める前に村松利彦(Vo/Gt))がオーディエンスにそう話しかけた。

20170224181547_680_454


直後、3人の覚悟と信念を表した一曲「Swear」を自己紹介代わりに届けてライヴはスタート。長髪を振り乱す吉見裕太郎(Dr/Cho)のビートと古田秀人(Ba/Cho)の堅実なベースラインに乗っかって、やわらかな歌声が私たちの心に着地する。聴き手の弱さをも許して包み込んでくれるようなやさしさを持つサウンドが彼らの持ち味。

20170224181606_680_453
20170224181615_680_453
20170224181620_333_500


「Haul」以降の後半戦はアクセルをもう一段階踏み込むかのように3人のアンサンブルはさらに躍動的になっていき、そこにオーディエンスの歌声も加勢することによって、かけがえのない時間が形作られていった。

20170224181636_680_453
20170224181643_680_454


終盤には村松が「バンドもライヴハウスも永遠じゃない」「だからこそ、少しでも長く夢や未来を見続けていたい」と熱く語る場面も。そういうバンドの信条がまっすぐに伝わってくるような、人間味溢れるステージだった。

<SETLIST>
1.Swear
2.さよならグッバイ
3.あえか
4.Tender
5.Haul
6.ハッピーエンド
7.君の声
8.僕らの夢が叶う頃
9.カロン



●POT

そしてトリは、大阪の4ピースバンド・POT

20170224181938_680_453


ステージ上で拳を合わせたメンバーは、軽妙にトークを繰り広げながら定位置へ。まこと(Dr/Cho)のビートを筆頭に超陽性のパンクサウンドとトリプル・ヴォーカルが躍り出れば、フロアでは「オイ!オイ!」という掛け声やサークル、シンガロングなどが発生し始める。

20170224182020_333_500
20170224182028_680_453
20170224182034_333_500
20170224182038_333_500


「誰ひとり仲間外れにせえへんから!」というよっぴー(Vo/Ba)の言葉を体現した盛り上がりを早々に生み出すと、オーディエンスを讃えるかのように織田(Vo/Gt)がクシャクシャの笑顔で親指を立ててみせた。

20170224182054_680_454


そうしてステージとフロアの距離がグッと縮まったところで、MCでは出演バンドのヴォーカリスト+本イベント主宰・ホットスタッフ大橋氏が登場。この日のために各バンドが考案したオリジナルカクテルを紹介し、その場で乾杯する、という前代未聞の場面を経て一気に団結感も高まった。

20170224182107_680_453
20170224182113_680_454


その後も場内の熱量は留まることなく天井知らずに急上昇。よしくん(Vo/Gt)が盛り上げ番長としてフロアに派遣されたところで「みんなの心が躍ってしまうようなメロディを持ってきました」と、キラーチューン「COUNTDOWN」も投下。アンコールの「Don't be shy」まで、真夏のようなテンションで駆け抜けたのだった。

<SETLIST>
1.I don't care
2.Hustle Night
3.Hustle on the Beach
4.Sunday
5.JODEL
6.EPIC
7.I scream fuckin’ day
8.Hustle Carnival
9.COUNTDOWN
EN.Don't be shy

(Text:蜂須賀ちなみ)
(PHOTO:佐藤早苗(ライトサム))

関連ライブ

関連アーティスト

レポート一覧に戻る

  • 新着ニュース
  • 新着ライブレポート
バナー