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フェス特集2024

SILENT SIRENにしか作れない夏フェス!恒例の『サイサイフェス』が今年も大盛況!

2017/08/31
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4人組ガールズバンドSILENT SIRENが主催する、夏恒例のイベント『サイサイフェス2017』が8月30日(水)東京・新木場Studio Coastにて開催された。今年で4回目となる本フェスにはバンドやアイドルが全18組出演。シークレットゲストでピコ太郎も登場。カラフルでジャンルレスの音楽が飛び交う、SILENT SIRENにしか作れない夏フェスが繰り広げられた。

『サイサイフェス』は2014年に第1回目のイベントが開催され、以来、毎年夏に行われている。SILENT SIRENと交流のあるグループ、メンバーが好きで出演を依頼したグループなどが集まった正真正銘のSILENT SIREN発信のイベント。今年は、新木場Studio Coastのメインステージ、ラウンジステージ、テントステージと3つのステージを使用。平日の15時開演にも関わらず、ピンクの『サイサイフェス』Tシャツを着た多くの観客が、この夏を締めくくるようにイベントを楽しんだ。


まず、メインステージのトップバッターを務めたのは5人組バンド、フレンズ
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ひろせひろせのラップ、おかもとえみの伸びやかなボーカルを軸に、グルーヴィかつユーモアと楽しさ溢れるサウンドで観客を掴み、『サイサイフェス』を一気に盛り上げた。


次のアクトは、アイドルとバンドをクロスオーバーする6人組、“アイドル界のミクストメディア”バンドじゃないもん!
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神聖かまってちゃんのメンバーでもある、鈴姫みさこがドラムを叩き、望月みゆがベース、甘夏ゆずがギターとショルダーキーボードを演奏したかと思えば、曲の途中に6人でダンスを披露したりと、萌え感たっぷりなサウンドで賑やかなステージを存分に見せつける。


シークレットゲストで、ピコ太郎が登場。
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全身ゴールドの衣装で、世界規模の話題をさらった「PPAP」などを歌唱。怪しげなムードを醸し出し、会場の笑いを誘いながらピコ太郎ワールドを展開する。


続いて、松尾レミと亀本寛貴によるロックユニット、GLIM SPANKYがブルージーなロックチューンをかき鳴らす。
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松尾のハスキーなボーカルで歌われる心に突き刺さる歌詞の世界観に、会場全体が魅了された。


そして、吉田結威と山田義孝による男性2人組アーティスト、吉田山田のライブ。
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吉田の奏でるアコースティックギターに乗せて、山田が圧倒的なボーカル力を発揮。それに呼応するように、吉田も太いボーカルで歌っていく。2人の力強いハーモニーに観客は釘付けとなる。


この後、『サイサイフェス』のオーディションからテントステージに出演を果たしたアマチュアバンドがステージで紹介された。この日のオーディションの優勝者には、なんと、SILENT SIRENのワンマンコンサートでのオープニングアクト出演、そして副賞としてフェンダーのギターが与えられるというのだ。

9歳の女の子もメンバーにいるAcc’ent。女性2人男性3人からなるtorolo。兄弟ユニットのGROWING’S。女性1人を含む4人組Made in Raga-sa。以上4組の中から見事優勝したのは、Made in Raga-sa。メンバーも「オープニングアクトも、ギターもヤバいです!」と感激の声を上げた。


『サイサイフェス』もいよいよ後半戦に突入し、4人組ロックバンド、感覚ピエロがエモーショナルなライブで会場をアツくする。
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横山直弘(Vo、G)が観客を煽りまくり、バンドはタイトで勢い全開のロックチューンを立て続けにプレイ。フロアにいる全ての観客を巻き込む強烈な一体感を作り上げる。感覚ピエロの、ライブ巧者ぶりを存分に見せつけるステージとなった。


そして、『サイサイフェス』のトリを飾るのは、もちろんSILENT SIREN
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「爽快ロック」「八月の夜」を披露し、観客のボルテージをガンガン上げていく。すぅ(Vo、G)、ひなんちゅ(Dr)、あいにゃん(B)、ゆかるん(Key)の気合いの入り方もすごい。さらには、アップチューンの「吉田さん」を歌唱し会場の一体感を高めると、ファンキーなディスコチューン「フジヤマディスコ」をたたみ込む。すぅのカッティングギター、あいにゃんのスラップベース、ひなんちゅのグルーヴ、ゆかるんは鍵盤を弾きながらジュリ扇を振り回す。観客も至るところで踊って扇子を振ってと大盛り上がりとなった。

メンバーはこの日、普段の衣装と違い、珍しくメンバー全員が私服でステージに上がっていた。それは、ありのままの自分たちで勝負をしたいという気持ちの表れでもあった。

MCで、ひなんちゅは「好きなバンドのライブを見ていろんな気持ちになれました。ほんとにいいフェスですね。私たち4人とも、ほんとに音楽が好きでバンドをやってるんです。『サイサイフェス』に出てくれたみなさんに感謝しかないですし、初めてサイサイ見てくれた人に私たちを好きになってくれたらうれしいです」と語る。

すぅは「私たちは、あまりバンドマンの友だちが少ないのがコンプレックスだったんです。でも、ちょっとずつ自分たちの気持ちを伝えて、それがアーティストさんに伝わって、こうやって対バンしようよって言ってくれたり、お願いしますって言って快く引き受けてくれるのがめちゃめちゃうれしいです。これからも私たちは、バンドマン、ガールズバンドとしてもっともっとがんばっていきます!」と思いの丈を声にすると、観客から大歓声が湧き起こった。

そして、10月11日に発売されるニューシングル「ジャストミート」を初披露。すぅが「夏のツアー中に高校野球を見ながら作った」というこの曲は、恋する女の子の気持ちを野球に絡めた歌詞の楽曲。切れ味のいいタイトなビートとポップなメロディがかなり痛快な、ライブで盛り上がり必至なナンバー。初披露にも関わらず、観客もタオルを振ってノリノリで盛り上がった。それは、新曲のキャッチーさとインパクトの強さの証明と言っていいだろう。

テンションみなぎる会場に、彼女たちは「What show is it?」を投下。すると、会場全体が“ワッショイ!ワッショイ!”の大お祭り騒ぎ。曲中には、SILENT SIRENのマスコット、サイサイくんもステージ登場。熱気高まる中、「ぐるぐるワンダーランド」が披露される。フロア一帯がタオル回しの嵐となるなど、観客のボルテージも最高潮となって、SILENT SIRENのライブはフィニッシュとなった。

熱気の冷めない観客の“サイサイ”コールに応えて、アンコールでメンバーがステージに戻る。すぅが「アンコールは、今日の出演者と一緒に盛り上がっていくぞ!」と声にすると、『サイサイフェス』出演者がステージにずらりと並ぶ。バンもんの甘夏ゆずがギターで加わり「チェリボム」が演奏された。もはや、ステージ上もフロアも境目なし。全員がひとつになって、サビの“チェリチェリボム”を大合唱。アツさみなぎる最高の空間ができあがってライブは大団円で締めくくられた。

すぅが最後に「4回目の『サイサイフェス』となりました。いつも応援してくれているみなさんありがとうございます。サイサイは5周年を迎えます。ツアーファイナルが武道館で、11月13日14日の2デイズでやります。よかったら来てください! これからもワンマンライブ、『サイサイフェス』が続きますように! また会いましょう!」と語ると、メンバーは横一列で手をつないで深々とお辞儀。こうして今年の『サイサイフェス』の幕は閉じた。

約6時間半に渡って、個性豊かな出演者がそれぞれのカラーを前面に出したライブを見せた『サイサイフェス』。決して散漫にならずに、一本筋の通ったイベントとして成立したのは、SILENT SIRENが持つあらゆる音楽への愛情、リスペクトがあればこそ。まさに『サイサイフェス』は、熱く激しく最高に楽しい、夏の終わりの打ち上げ花火的なイベントとなった。

[Photo by 高田真希子]

【リリース情報】
SILENT SIREN「ジャストミート」

2017.10.11 ON SALE
<作品形態>
全4形態
CD収録内容:全形態共通
ジャケット絵柄:全形態異なります

【ライブ情報】
5th ANNIVERSARY SILENT SIREN LIVE TOUR 2017 『新世界』

9月18日(月) 名古屋国際会議場センチュリーホール
10月8日(日) 福岡国際会議場 メインホール
10月9日(月) 福岡国際会議場 メインホール
10月28日(土) 大阪国際会議場グランキューブ大阪メインホール
10月29日(日) 大阪国際会議場グランキューブ大阪メインホール
11月3日(金) 郡山市民文化センター 大ホール
11月13日(月) 日本武道館
11月14日(火) 日本武道館

■SILENT SIREN Official Site
http://silent-siren.com/

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