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フェス特集2024

NoGoD ツアーファイナルで特別ミニ・アルバム企画リリースと対バンツアーを発表!!

2013/12/04

NoGoD

2013年7月と9月にリリースした連動シングル「神髄 —FRONTIER−」と「神髄 -THE POWER-」で、偉大なる先人達へのリスペクトを込めながら自らのルーツに真正面から取り組んだNoGoD。しかし、猫も杓子も同期同期の現在のロック・シーンにおいて頑にノーシンセサイザーを貫く彼らに、原点回帰の必要など本当にあったのだろうか?その答えは、シングルと同タイトルが付けられた全国ツアーのファイナル、12月2日の赤坂BLITZを見終えた今、完全なるYESだった。

「ついにやって来たぞ、ツアー・ファイナル!!今回はヘヴィ・メタルの日とハード・ロックの日の2つに分けてコンセプチュアルに全国を廻って来たわけですけど、今日は全然違うことをします!!」ヴォーカルの団長の宣言通り、この日の本編は前半が「FRONTIER」を中心にしたメタル・セクション、後半が「THE POWER」をメインしたハード・ロック・セクションになっていた。

まずは前半。バックライトに照らされてシルエットになった5人が「FRONTIER」のイントロを鳴らすと同時にステージを覆っていた半透明の幕がゆっくりと上がる演出でライヴがスタートすると、「STAND UP!」「浮世ROCKS」とスピーディーな中にもモダン・ヘヴィネスからの影響が感じられる曲が畳み掛けられて行く。しかしそこには、例えばキッズが棒立ちでメンバーの手元だけを食い入るように見つめているとか、バンドTに身を包んだ黒い集団が何かに取り憑かれたかのように無言で頭を振るといった重苦しい雰囲気はなく、フロアを埋め尽くしたオーディエンスや、もともと笑顔がトレードマークだったドラムのKとベースの華凛はもちろん、どちらかと言えばストイックなイメージのあったShinno、仏頂面で超絶テクを披露していたKyrieの2人のギタリストも満面の笑みを浮かべている。先入観だけでしか物事を判断出来ない者にはさぞ驚きの光景だっただろう。そんな人達に向けて団長が叫ぶ。

「NoGoDのライヴに初めて来たっていう人?お前らに今までの人生損したと思わせてやる!!ここに集まってる人間はヘヴィ・メタルが好きなんだろ?ハード・ロックが好きなんだろ?ロックが好きなんだろ?俺達は音楽に嘘はつかない!!それ以外は隠すけど(笑)。とにもかくにも今日はたっぷりとNoGoDの音楽とエンターテイメントに酔いしれてください!!」

次の2曲はさらに世代が上がって「愚かな王」はクラシックをベースにした王道中の王道メタル、その次の「きらら」は4ビート・ジャズからのシャッフル。それでもフロアの大騒ぎは止まらない。K、華凛、Shinno、Kyrieの呼吸が完璧にシンクロした「愚かな王」のリアルなグルーヴや、「きらら」で見せた団長のちょっとだけセクシーなヴォーカルがオーディエンスの心を捕らえて離さなかったからだ。

テクニック集団の面目躍如にしてこれまでにも場面転換の重要な役割を果たして来たインスト「この雨の向こうに」をハーフ・タイムショーに、後半はハード・ロック・セクション。「今回のツアーはお前達とのコール&レスポンスが重要になってるんだけど、仕事帰りとか学校帰りで声が小さくなってるんじゃないの?これだけの人間が集まってるんだからもっと大きな声出せるだろ!!今夜はお互い楽しませ合って、ピリオドの向こう側にいくぞ~!!」

マニア垂涎のギャグを入れ込みながらの団長の煽りに、イレギュラーなリズムで始まる「THE POWER」にも、スリル満点の「love song?」にも、フロアからは拳と一緒に分厚いコーラスが湧き上がる。同じく団長の“白塗りだってタオル回すんだぜ~!!”という自虐ネタを枕にした夏のドライヴ・チューン「鐘を鳴らせ」では色とりどりのタオルが宙を舞う。

「あっという間に中盤までやって来たぜ~。なんとこれが最後のMCになってしまいました。でもまだまだ曲がございますので、お前達にNoGoDの神髄を見せて行こうと思うんだけど、信者の神髄も見せてくれよ!!」

Kの踏みっぱなしの2バスに乗るKyrieのオリエンタルなギター・ソロが印象的だった「愛する者に薔薇を」、団長の独白のようなヴォーカルにオーディエンスが固唾を飲んだ「慰みの空」を経て徐々に変わって行く空気。団長がフロアを男と女に分けてコーラス合戦を指揮した「Carnival」の途中、ふと気づくと目の前では、いつの間にかひとつに溶け合っていたヘヴィ・メタルとハード・ロックにヴィジュアル系やJ-POPなどあらゆるジャンルの要素がミックスされた、まさに“NoGoD”としか呼びようのないライヴが繰り広げられていた。プログレッシヴなヴォーカル・パートからShinnoのシューゲイザーなギター・ソロへと組曲のように展開する「Ring-a Ring-o」。「神風」ではヘドバンと拳と手バンがぐちゃぐちゃに入り乱れる。

アンコールに入ってからも、「万黒深層大サァカス」ではオーディエンスがこれぞヴィジュアル系!!な振りを踊り、「カクセイ」を挟んで久々登場の「彩白」では団長の迫真のアカペラとギター・ポップ調のきらびやかなアレンジが絶妙のコントラストを生む。なぜ彼らはヴィジュアル系のフィールドを選んだのか?食わず嫌いの人達にヘヴィ・メタルやハード・ロックの素晴らしさを伝えるためだ。なぜバンド名をNoGoDにしたのか?音楽も人生も自分が信じたものだけが真実というメッセージを伝えるためだ。その“神髄”を目一杯詰め込んだ「闘争本能」や「絶望、バイバイ。」や「ノーゴッド」が楽しくない理由も、熱くない理由も、感動しない理由も、もはやどこにもなかった。

「ひとつだけ今日思ったことがある。俺達は間違ってなかった!!これからも一緒に生きていこうぜ!!」

最後の最後に団長が叫んだ。過去最大のキャパをものともせず、自らのアイデンティティを最高に美しい形で知らしめたNoGoD初の赤坂BLITZ。自らの信じた道を走り続けた8年間の集大成を見せてくれた5人にロックの神様は確かに微笑んでいた。

LIVE後のスクリーンに映し出されたインフォメーションでは、2014年3月5日に「四季」をテーマとした特別企画のミニ・アルバムがリリースされる事と、ミニ・アルバム・リリース後から始まるスペシャル・ゲストを招いての対バンツアーとその後始まるツアー・ファイナルが5/28のSHIBUYA-AXとなるワンマン・ツアーのスケジュールが発表された。

NoGoD ONE MAN TOUR-2013 AUTUMN-TOUR FINAL【神髄】2013年12月2日(月) 赤坂BLITZセットリスト
1:FRONTIER
2:STAND UP!
3:浮世ROCKS
4:愚かな王
5:きらら
6:この雨の向こうに
7:THE POWER
8:love song?
9:鐘を鳴らせ
10:愛する者に薔薇を
11:慰みの空
12:Carnival
13:Ring-a Ring-o
14:神風
encore
15:万黒深層大サァカス
16:カクセイ
17:彩白
18:闘争本能
19:絶望、バイバイ。
20:ノーゴッド



【リリース情報】
2014年3月5日ミニ・アルバムリリース
タイトル:未定
【Type-A】KIZC-245~6(CD+DVD) ¥2,676+税
【Type-B】KICS-3027~8(2CD) ¥2,676+税

【LIVE情報】
<各公演にスペシャル・ゲストを招いての対バンツアー14公演>
3/08(土)横浜BAYSIS
3/09(日)高崎CLUB FLEEZ
3/15(土)金沢AZ
3/16(日)福井CHOP
3/21(金.祝)滋賀U☆STONE
3/22(土)阿倍野ROCKTOWN
3/23(日)岡山IMAGE
3/25(火)神戸VARIT
3/29(土)水戸LIGHTHOUSE
3/30(日)宇都宮HEAVEN'S ROCK-VJ-2
4/05(土)浜松FORCE
4/06(日)名古屋ハートランド
4/12(土)郡山♯9
4/13(日) HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3

<7都市を巡るワンマン・ツアー>
4/29(火.祝)心斎橋BIG CAT
5/02(金)福岡DRUM Be-1
5/04(日)広島ナミキジャンクション
5/06(火.祝)名古屋E.L.L
5/16(金)仙台MACANA
5/18(日)札幌KRAPS HALL
5/28(水)SHIBUYA-AX (TOUR FINAL)

【NoGoD】
2005年結成。2007年より団長(ボーカル)、Kyrie(七弦団員)、Shinno(六弦団員)、華凛(五弦団員)、K(太鼓団員)の現メンバー構成となり、2010年6月にシングル「カクセイ」でメジャーデビューを果たす。ヴィジュアル系の枠に収まらない個性的なスタイルと確かな演奏力で人気を集め、現在までにインディーズ、メジャー含め通産5枚のアルバムをリリース。2013年は2月に5thアルバム「Ⅴ」をリリース、7月と9月に連動シングル「神髄 —FRONTIER−」と「神髄 -THE POWER-」をリリースした。


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■ Live Fansのアーティスト情報ページ
[NoGoD] https://www.livefans.jp/artists/9657

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