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フェス特集2024

聖飢魔IIが7年振りに降臨しフェス会場を占拠!ももクロ・百田夏菜子はリスペクトを込めて花道で三点倒立?<氣志團万博2022 ~房総魂~>

2022/09/26

2022年9月17日(土)〜19日(月・祝)の3日間、氣志團主催のフェス「氣志團万博2022 ~房総魂~」が千葉・袖ケ浦海浜公園で行われた。今年は10周年・10回目のアニバーサリーイヤーを記念して3DAYSで開催。3年ぶりに有観客で実施されることとなった。本記事では2日目となる18日に出演した聖飢魔IIの黒ミサの様子(ライブレポート)をお届けする。

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ステージ上に構成員(バンドメンバー)がスタンバイし、ルーク篁参謀、ジェイル大橋代官がギターの饗宴を繰り広げる。そんな中、ステージ中央に棺桶が運び込まれ、その中からデーモン閣下が登場。「ウハハハハハ!期間限定再集結。再延長。聖飢魔II!」。そう告げるとハイトーンボイスで高らかにシャウトした。

デーモン閣下が声をあげることで、いよいよ本格的に黒ミサが始まると、閣下は花道へ歩み寄る。その姿たるや閣下ならではの貫禄。氣志團万博には本当に幅広いアーティストが出演しているが、この貫禄を伴って花道を闊歩できるのはデーモン閣下しかいないだろう。

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曲のラストでの閣下の声の延びは、地球デビューしてから35年以上変わることがない。閣下含め構成員たちは全員10万アラ還となるが、彼らの変わらぬ高度な演奏テクニックも見る者を唸らせる。

「ウハハハハ!氣志團万博の会場は我々が占拠した。今日の日中の悪天候は、我々悪魔の復活を演出するものとなった」。この日の日中は一時、台風接近による強烈な暴風雨に見舞われたのだ。その一方、デーモン閣下のMCでは氣志團万博の会場となっている袖ケ浦で、世を忍ぶ仮の中学の頃に潮干狩りをしてアサリを取り過ぎたというほっこりした思い出を語った。そんなトーク内容のギャップもデーモン閣下の魅力だと感じさせてくれる。

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この日の黒ミサでは、23年振りの発布となるオリジナル大教典(アルバム)からの新曲を披露。かと思えば40年前に作ったという曲が続き、その振り幅の大きさを楽しませてくれた。そんな中、彼らの最初の小教典(シングル)『蝋人形の館』が始まった。この曲のラストには、悪魔の姿に扮した氣志團とももいろクローバーZ(以下、ももクロ)のメンバーが登場。閣下は氣志團を「鬼が死ぬ團体と書いて『鬼死團』」、ももクロを「血の色クローバーMAD!」と呼んで、7年前の氣志團万博出演時と同様に盛り上げた。


聖飢魔IIがこの日の黒ミサの最後に選んだ曲は、往年のヒットナンバー『FIRE AFTER FIRE』。曲の最後には再び氣志團とももクロのメンバーが現れ、みんなで一斉に花道を闊歩。その際、ももクロ・百田夏菜子がデーモン閣下をリスペクトして天地逆転歌唱法(三点倒立)を披露。そのままの体勢で『行くぜっ!怪盗少女』をワンフレーズ歌うという謎のパフォーマンスで会場を賑わせる一幕もあった。そんな黒ミサのクライマックスは、出演者全員で疫病を食い止める花火のカウントダウン。聖飢魔IIが占拠した氣志團万博の会場の空に疫病退散の花火が盛大に打ち上がり、この日の黒ミサは締め括られた。


(取材・テキスト:バッキー大坂)

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