井ケ谷ロックフェスさんのレビュー

彼らが『モンスター』に銃口を向けて、新しい自分たちとして音楽をする瞬間を見ることができました。

ポップザウルスというモンスター。
小林武史というモンスター。
Mr.Childrenというモンスター。

【ニシエヒガシエ】や【光の射す方】へとか打ち込みアリの曲もやってましたが、それこそそこも含めて、深海〜Qのあたりの、バンドを真ん中に置いた素晴らしい演奏でした。

小林武史がいないと、曲と曲の隙間はバンドが埋めるんだよね。それがMr.Children。
（すみません、マニアックですね。）

新譜REFLECTIONの弾倉に込めたメッセージの強さ、

その新しいメッセージはこれまでのどの曲と繋ぐのか。
つまり、今あるメッセージは過去のどの辺のそれとリンクしているのか。

バンドを始めた頃の、何もないけどでも、まさに曲の内容そのものともいえる【children's world 】、『regress or progress （進化か退化か？）』と冠したツアーを敢行し、おそらくMr.Children至上もっとも実像と虚像の間で苦しんだ時の曲【ALIVE】、当時の世界情勢や日本国内の情勢を見つめて歌った【タガタメ】、他にも【擬態】【and I love you】【フェイク】
そんな曲と今をつないだMr.Childrenに本当に感動しました。

今回の【終わりなき旅】がどれだけ近年の終わりなき旅と重みが違うか。はぁ、本当に素晴らしかった。

僕は熱心なミスチルファンだ。古くからのファンだ。そのことを半分くらいの人は知ってるし、多分ここ10年くらいで出会った人にはそんなに語っていないかもしれない。
でも、はっきり言って一番好きなのはMr.Childrenだ。小沢健二と比べると…難しいけども、トータルではミスチルかなぁ。
でも、最近はあまりファンだと公言してこなかった。なぜならば、『僕の好きなMr.Childrenじゃなかった』からだ。小林武史がガンガン前に出て、バンドよりも桜井和寿、小林武史and the Mr.Childrenって感じで、本当に腑に落ちないまま、なんだかなーという感じだった。僕も音楽への造詣を深め、分かるようにもなってきたし、Mr.Childrenも方向性が変わってきたし、でも“信者”でもあるからきちんとフォローしていた。たまにライブに行ったり、たまにミスチルらしい曲に出会ったりしながら。

でも、今回は本当に、久々に、中高生のようにミスチルを聞いてる。新曲が大好きになり、そうなって過去の曲の再発見もある。温故知新はミスチルから教わった。今まで聴いてた曲から新しい音が聞こえる。こんなシンバル入ってたっけ！？こんなベースの跳ね方してたっけ？ここシンセ入ってたか！？そんな風にいつも更新していってた。

【REFLECTION】を聴いて、【振り返り】たくなる。そして、過去にも現在にも未来にも【反射】させたくなる。

あー、うまいこと言ったー！
うまいこと言ったー！！！！

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• 2015/09/06 (日) 22:53

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