サムのライブを観るのは2018年以来2回目。神に選ばれし歌声は変わらず美しく、ショー自体は多様性を肯定するエンターテイメントへと昇華していました。 ライブ構成では序章にあたるオープニングから4曲のヒットソングを披露。肩に力の入らぬリラックスした佇まいから繰り出された、曲に合わせて自在に変化するトーンや歌い回し、息遣いなどをまとったヴォーカルによって、早々に心を掴まれてしまったことは言うまでもありません。バンドとコーラスが紡ぐ信頼のおける高い音楽技術はもちろん、ダンサーたちの素晴らしいパフォーマンスやサムのジェンダー・アイデンティティを示す豪華絢爛な衣装などが、視覚にも訴えかけて目指す世界観を構築しており、記憶に残る驚きと感動が終始続く極上の時間をもたらしています。 会場全体を幸せにしてくれるような独特の響きと揺らぎを持ったサムの声は、この夜のハイライトとしてやはり唯一無二。巨大なアリーナ級の会場でもその魅力がしっかりすべての観客に伝わっていたことは、会場を後にする観客たちから漏れ出ていた感嘆や感動の声に現れていましたね。そう、ただただ素晴らしかったのです。

素晴らしい歌声に感動しました。

綺麗な歌声に癒されました。