デビューから約2年、今や横アリ・ぴあアリーナといった1万人を超える収容規模の会場を即完売するほど成長した5期生。飛ぶ鳥を落とす勢いの彼女達にとって900人弱という箱はもはや小さすぎるだろう。そんな超プレミアチケットを入手することができたのは幸運以外の何物でもなかった。 今回5期生曲はすべてフルサイズで披露され、ユニットコーナーやおひとりさま企画といった日替わりコーナーも飽きさせないものだった。2時間弱のライブだったが彼女達のこれまでの成長を大いに感じることができた。 なお新曲の中でいつかあの曲を歌える日まで…と歌っているが、もうみんな立派な乃木坂46のメンバー。今の曲も昔の曲もこれからたくさん聴かせて欲しい。

新体制になって初めての全国ツアー。座長はまだ加入して2年も経たない5期生の井上和だったが、先輩達の万全のフォローで大崩れすることなく乗り越えられたと思う。 神宮では従来の定番夏盛り上げ曲がセトリに入ってきたが、その他の多くは今いる期が加入後に発売し実際に参加してる曲だったのが今回のツアーとして意味があるものだと思った。 メンバー、特にキャプテンの梅は１・2期生がいなくなって自分達が引っ張っていかなければならないというプレッシャーがものすごかったんだろうと最後の涙のスピーチを聞いて感じた。初の4日間神宮公演を成功させたことでやっと「私たちが乃木坂46です！」ということができたのかと思うと感慨深かった。これからの乃木坂もいままでと変わらず期待できそうだ。

卒コンではあるけど飛鳥自身が後輩達、そしてこれからの乃木坂のことを考えての構成になっていたことに感動した。セトリは初日とはかなり異なっていて2日で1つのものになっているように感じた(それでもきっともっとやりたい曲もあったのだろう)。 終盤は多くの後輩が号泣していて彼女の優しさに感謝をしていた。それは最年少だった彼女自身が当時の年上のお姉さんメンバー達から受けたものをそのまま後輩に向けていたのだと思うと時の流れと彼女の成長を感じた。きっとこの想いは後輩達にも受け継がれていくと信じている。 真夏と分け合った最後の1期生もこれで正真正銘の完結。これから第2章となる乃木坂46も素晴らしい道を歩んでくれることを期待しています。