川谷　：川谷絵音でーーーす！

　菅野　：（笑）。

休日課長：すごいですねぇ。休日課長です。

　川谷　：そこ普通なんだ。

　菅野　：そこ合わせていかないスタイル。

休日課長：まあちょっとキャラ分けで…。

　菅野　：“あなたには負けない”が配信スタートしましたね。

　川谷　：あ、そうなんですね。みんな買わないでいいですよ、全然。

休日課長：なんで？なんでいきなり…。

　川谷　：YouTubeでね、十分でしょみんな音質なんか。今のやつらみんな音質なんか気にしてないんだから。iPhoneでパーっとスピーカーで流してて満足してるんだからさ。

　菅野　：待て待て…。

　川谷　：俺らがね、しっかりした音質でレコーディングしようが、しまいが、関係ないからね。

　菅野　：やめてー！私はちゃんと買いますよ（笑）。でもデジタルリリースなんですね。

　川谷　：まあデジタルなんてね、別に。メールで送ってもらえばいいんだよ、みんなに…。

　菅野　：iTunesで買えるので、皆さん。

休日課長：iTunes以外の配信サイトで販売していますので皆さんよろしくお願いいたします。

　菅野　：先月（9月）の頭に私、日比谷野音にLIVE観に行かせてもらったんですけど、この新曲からスタートするっていう、踊りながら始まるというすごい斬新なスタートでしたけ…ど。

　川谷　：まあ踊り間違えましたけどね。間違えたし、進む道を間違えて、ちゃんとお立ち台に向かう道が決められていたんですけど、途中で右に曲がる何回も練習したのに、真っ直ぐ歩いていっちゃって、普通にヘッドセットしてたのを完全に忘れてて、「あ、やべっ」って言ったら、「あ、やべっ」って普通に入ってた。

　菅野　：ツアーファイナル、大舞台のオープニングで（笑）。

　川谷　：みんなのイヤモニに「あ、間違えた！」って俺のやつ入ってた。

休日課長：入ってたね（笑）。

　菅野　：それから始まるっていうね…。

休日課長：なかなか我々ならではの感じじゃないですか。

　菅野　：ね、ほんと。この曲、どうやって生まれた曲なんですか？

　川谷　：これはどうやって生まれたんだっけな。「曲作るかぁ」ってなって、作ってたらこうなったって感じですかね。

休日課長：歌詞も最後にこうなるんだ！みたいな。

　川谷　：うん、特に何も決めてなかったから。でも結構長くて、曲が。面倒くさいなと思って、最初 ＜SET1…ゲスの極み乙女。＞ という歌詞だけで埋めちゃって、あとで後悔した。なんだこの中身のない歌詞は！って。

休日課長：まあ中身はないですよね。

　川谷　：歌詞について語ったときにさ、だいたい俺のアンチがリプライで「オマエの歌詞も相当薄っぺらいぞ」って返してくるのね。薄っぺらくねえよって思うんだけど、この歌詞に関しては薄っぺらいわ。

休日課長：そのとおりだって（笑）。

　菅野　：でもシングルリリースされるっていう大事な曲…。

　川谷　：そうですね。本当はやめたいですけどね。全然これよりいい曲いっぱいある。

　菅野　：ちょっと待って（笑）。発売したてだから。

　川谷　：まあ黒歴史的なね。

　菅野　：出したとたんに黒歴史（笑）。

　川谷　：出したら黒歴史でしょ、だいたいね。

　菅野　：ちょっと深イイっぽいですね、今の。

　川谷　：「深イイ」ってやつ。

　菅野　：ハイ。リリースされましたんで、よろしくお願いします。毎週違った角度からLIVEをテーマにお話していく番組なんですけど、2週目、今週のテーマは＜ゲスの極み乙女。のなかで転機となったLIVE＞。あります？いっぱいLIVEしてると思うんですけど…。

　川谷　：そうですね。思い出したのが、2014年の12月7日の豊洲PITでのワンマンライブ。ファイナルですね、ツアーの。この日に、今コーラスが2人いるんですけど、初めてコーラスをちゃんと２人入れたかな、LIVEで。えつこが初めてぐらいにたぶん出た日なんですよ、今DADARAYにも入ってますけど。今のゲスの極み乙女。のLIVEスタイルが確立されたのがこのLIVEかなと。

休日課長：まさしく転機。

　川谷　：アンコールでスガシカオさんと一緒に“パラレルスペック”という曲を…。

休日課長：楽しかったなあ。

　菅野　：何でこれはスガさんとやることに？

　川谷　：もともと僕らが初めてぐらいにテレビに出たのがフジテレビの「僕らの音楽」という番組だったんですけど、それでスガシカオさんと一緒にセッションしたんです。それで“パラレルスペック”はその時にセッションをやらなかったんです。他はスガシカオさんの曲とかをやったんですけど。 “パラレルスペック”はスガシカオさんが好きって言ってくれてたんですけど、時間がなくて僕らが普通に自分たちでパフォーマンスしてたんで。いつかやりたいねって言ってたっていうのがあって、このタイミングで一緒にやりましょうと…。

　菅野　：実現した！

　川谷　：そうです。スガさんが出てきたときものすごい盛り上がりで、凄かったね。

休日課長：スーパースターだったよ、ほんとに。

　川谷　：うん、凄かった。

　菅野　：スガさんとは一緒にリハ入ったりとかしてた？

　川谷　：いや、当日…。

　菅野　：えー！

　川谷　：当日に合わせましたね。

　菅野　：そうなんだ！すごいな。それでいけちゃうんだ。

休日課長：登場からカッコよかった！

　川谷　：カッコよかった。

　菅野　：どんな登場？！

　川谷　：普通に出てきたよね。

休日課長：普通にスタスタ歩いて、手を振りながらだったかはちょっと覚えてないですけど…。

　川谷　：オーラがね。

休日課長：これがスターかって思った。

　菅野　：そういう人とやったことも転機になった？

　川谷　：そうですね。昔からテレビで見てた人を…まあテレビで一緒にやったことはあったけど、こうやってLIVEで一緒にやってるみたいな感覚。ちゃんとバンドこう、俺らちゃんとやってるなあみたいなことをあらためて考えたというか、スガさんの後ろ姿とかが忘れられなくて、フラッシュバックすることがたまにあるんですよ。豊洲PITでLIVEをそれ以降あんまりやってないんですけど、PITでLIVEをやったらたぶん思い出すんじゃないかなあってぐらい。

　菅野　：おもしろい！いいですね。じゃあそのゲスの極み乙女。の転機となったLIVEのせっとリストから1曲かけたいなと思うんですけど、結構やってますね、曲数。22曲やってる。

　川谷　：そうなんですよね。

　菅野　：どの曲いきますか？

　川谷　：ここは普通だったらスガシカオさんとやってる“パラレルスペック”なんですけど、この音源は僕が気に入っていないと…。その時の僕の実力不足けども、もう、音が細い。シャリシャリしてる。

休日課長：これ友達の結婚式でさぁ、友達が気を利かせて…僕がいるから流してたんですよ。音がペラペラで「すみません、止めてもらっていいですか」って何度言おうとしたことか（笑）。

　川谷　：そうだね。メジャーデビュー以降は音質は良くなってるんですけど、やっぱりインディーズの時の作品は…と言いつつインディーズの曲かけようかな。僕がいま聴きたいから。じゃあ聴いてください。ゲスの極み乙女。で“市民野郎”。

ARTIST INFORMATION

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ゲスの極み乙女。

2012年5月にindigo la Endのボーカルでもある川谷絵音を中心に結成。

高い演奏技術を駆使した何が起こるかわからない曲展開に全てを飲み込んでしまう声。

プログレ、ヒップホップを基調とし、独自のポップメロディを奏でる4人組バンド。