jealkb主催フェス「オトタノ2018」にキュウソ、高橋洋子、ボイメンら30組以上が集結!haderu「来年は所さんに出てもらおう」と意気込みも
2018/10/019月24日(月・祝)、東京・渋谷TSUTAYA O-EASTにて、『オトタノ2018』が開催されました。
昨年に続き、2回目の開催を迎えた『オトタノ』は、その名の通り、“音を楽しむ”をテーマにしたフェスで、ボーカル・haderu(田村淳/ロンドンブーツ1号2号)率いるヴィジュアル系ロックバンドのjealkb(ジュアルケービー)の主催により、今年も音楽を愛するお笑い芸人、企画に賛同したアーティスト、ミュージシャン、ダンサー、アイドルら総勢30組以上が集結。
アーティストを中心とした「OTOステージ」と、その上手側に設けられた芸人メインの「TANOステージ」でのライブが交互に披露される構成で、約10時間に渡り、音楽と笑いに溢れた楽しい宴の様子をレポートします(※以下、敬称略)。
開演時刻の12時には、すでにフロアは観客で埋まり、デッカチャンによるDJ=DJ DEKKAと、7月26日にZepp Tokyoにて開催された『TSM&TSM渋谷 同窓会LIVE 2018!』で選出された水越ユカによるオープニングアクトで会場が暖まってきたところで、いよいよ宴が始まります。
イベントはTOKIOの『宙船』に合わせて入場したjealkbからスタート。
haderuの「これは公開リハーサルです。本番は9時間後ですから」というユルーいMCから始まりつつも、プレイ自体は本番に引けを取らないであろう"ホンイキ"で、アジテイターのhidekiにリードされた観客たちも場内一体の振りマネで応えます。
1曲終えると、haderuはPAスタッフに「ギターの音、上げてください」と指示。ギターのsapotoも「コッペパンください」と言い、haderuから「音、関係ねーじゃん!(笑)」とのツッコミが入ります。
続いて、戻りガツオを英訳したという『Reverse Binito』では、無数のカツオのぬいぐるみが客席に投げ込まれ、投げ返されるという光景を展開し、「パクった人いない? この間のイベントでは戻り率50%だったから(笑)」と言い放ち、笑いを誘ったhaderu。
さらに『FIREBIRD』では、客席に投げられたニワトリのぬいぐるみがステージに戻ってくると、ヤキトリになっているというオチを迎えるなど、長時間にわたるイベントを冒頭からヒートアップさせ、トップバッター&ヘッドライナーの役割を全うしました。
2組目は、jealkbとは動員対決をしたこともあり、現在まで勝敗は1勝1敗だというLIFriendsが登場。先程のhaderuのMCをもじった「公開リハーサルです」というあいさつでさっそく客席を笑いに包みます。
準備体操と称して、メンバーとともに観客がラジオ体操風に体を動かし、ウォーミングアップも万全。『ファイティングポーズ』などのガンガンのロックのほか、じっくりと聞かせる『大切』など、さまざまなナンバーで魅了しました。
そして『残酷な天使のテーゼ』の幻想的なイントロが流れる中、高橋洋子がダンサー2人とともに姿を現わし、客席は大歓声に。hidekiとともに『エヴァンゲリオン』初号機姿で登場したhaderuによると、ダメモトでお願いしたところ、一瞬で出演快諾の返事があったそうです。
「来年も出演してください」というhaderuに、高橋も「スケジュールに入れとく」と笑顔で約束。続く『TENSIONS』や『魂のルフラン』などのエヴァ関連ナンバーに喝采を浴びました。
新興宗教楽団を名乗るNoGoDは、『神風』や『絶望、バイバイ。』といったゴリゴリのヘヴィメタルナンバーを連発。ボーカルの団長は「カオスなイベントだけど、俺たち意外と曲が普通で真面目なんだよ(笑)」と苦笑しつつ、その本格的なパフォーマンスで観客のハートをしっかりつかみました。
続いて、ピンクのドレスで登場したはるな愛は、オリジナル曲『I・U・YO・NE~』を歌い終えると、早着替えをして、十八番のエアあややに突入。
『桃色片想い』や『Yeah!めっちゃホリディ』を歌った後、松浦亜弥のMC音声に合わせた口パクでも笑いを誘いました。ほかに『ダンシングヒーロー』も登美丘高校ダンス部バージョンで披露し、haderuとともにステージに現れたhidekiからは「さっきから、jealkbを“ジュエルケービー”って言ってるから!(笑)」との指摘が入る場面も。
次のロックバンド・PAN(パン)は、ボーカルの川が「大阪から来たPANです!」と再三にわたってアピールし、「このイベントに呼ばれて、会場がイースト(TSUTAYA O-EAST)だと聞いて、“パンと縁がある!”と思いました」「パンとイースト、熱をもったら膨らむ」と喜びの声を聞かせます。
パンを客席に投げ込むパフォーマンスの最後には、袋に入っていない“裸”の食パンを投げて、指名した観客にキャッチさせるという試みも敢行。最後の1枚で見事に成功し、ほかの観客からも祝福の声が上がります。
『直感ベイビー』や『今日だけの祭り』などの楽曲はキャッチーさ全開で、関係者エリアで楽しげに観覧していたhaderuとhidekiもステージに上がり、踊り始めるほどでした。
名古屋のスーパーアイドルユニット・BOYS AND MENからは、BOYS AND MEN(誠)として5人が「オトタノ」のステージへ。
学生服をモチーフにした衣装に身を包み、「若干の味噌くささはご容赦ください(笑)」とジョークで笑わせながらも、圧巻のパフォーマンスを披露し、ボイメンファミリーと呼ばれるファンたちもそれぞれ推しメンカラーのペンライトを振って、応援します。来年1月にはナゴヤドームでの単独ライブが決定している彼ら。ラストは『帆を上げろ』で華々しく幕を閉じました。
続いて登場した、純和製の男くさいラップが魅力のヒップホップグループ・ラッパ我リヤは、『Do the GARIYA thing』を披露したあと「お友達になりましょう」と観客に呼びかけ、音に合わせてのジャンプを要求。フロアが揺れそうななか、最後はhaderuとhidekiも参加して「Hey ho!」「ho!」のコール&レスポンスで会場を盛り上げます。
エグスプロージョン・まちゃあきは、ひとりでできるもんと2人で登場。のっけから『本能寺の変』で会場を沸かせ、『陰陽師~Mysterious Seimei~ Feat.だーよし. ROA』でキレキレのダンスを披露したあと、吉本坂46のメンバーでもあるまちゃあきが自分で考えたという自己紹介を披露し、笑いを誘いました。
と、ここで“最強の地下アイドル”仮面女子が登場。
総勢20名の仮面をつけた女子がカラフルな衣装で歌い踊る姿は、ファンでなくても目を奪われます。『夏だね☆』では、ファンにはおなじみのゴムボートでフロアを移動する“ボート航海”が行われ、haderuとhidekiもゴムボートに乗り「ここからの景色、最高だよ!」と大興奮。
ステージ最後には、haderuの提案により、現在車椅子で活動再開したばかりのメンバー・猪狩ともかに「猪狩ちゃん、『オトタノ』で待ってるよ~!」と全員で温かいメッセージを贈りました。
大物の風格を漂わせて登場したのはm.c.A・T。『Feelin’Good~恋はパラダイス~』で観客を沸かせたあと、さっそくhaderuとhidekiが登場し、トークを展開します。
haderu曰く、マネージャーに「アホのフリして電話しろ」とオファーしたところ快諾をもらったそうで、まさかの出演に改めて感謝の意を表します。
そのまま、3人で『If…』を披露し、最後はmckjやデッカチャン、PANのメンバーらm.c.A・Tをリスペクトする出演者も加わり、『Bomb A Head!』で大盛り上がりとなりました。
STARMARIEは妖しげな雰囲気で『サーカスを殺したのは誰だ』『屋上から見える銀河 君も見た景色』など立て続けに曲を披露。5人とも黒を基調とした衣装に身を包み、ファンからの熱いコールを受けながらも、ほぼMCなしのクールな世界観で観客を魅了します。
「2年連続で『オトタノ』に出演したのはオレたちだけだったぜ~、ありがとう!」と話すのは、オメでたい頭でなによりのボーカリスト・赤飯。2曲目の『鯛獲る』では「『てっぺん』って言うから『取ったるで』って返してもうてええか?」とコテコテの関西弁で呼びかけ、独特なコール&レスポンスで会場を沸かせていました。
今年で歌手生活50年を迎えるアニソン界の帝王にして“アニキ”こと水木一郎が登場で、ざわめきに包まれる会場。
『バビル2世』、『鋼鉄ジーグ』と『超電磁ロボ コン・バトラーV』による『ロボットソングメドレー』と懐かしのアニソンを圧倒的な歌声で響かせたあとは、haderuとhidekiがリスペクトを込めて水木のトレードマークである赤いスカーフを首に巻いて登場します。
しかし、まさかの本人が巻いておらず、「ちょっと待って」と袖にはけ、無事スカーフを着用して再登場。ラストはhidekiが考えたという振り付けを会場のみんなで踊りながらの『マジンガーZ』で、会場は最高潮の盛り上がりを見せました。
リハから「初めて見る人、慣れてくれー!」等の発言で観客の心を掴んだのはキュウソネコカミ。『MEGA SHAKE IT!』『ファントムヴァイブレーション』と立て続けに披露したあと、Vo.セイヤは「(アウェイだと思っていたけど)全然アウェイじゃない! やった~! 意外とイケたー!」と叫び、笑いを誘います。
『DQNなりたい、40代で死にたい』では、「ヤンキー」「こわい」というコール&レスポンスで笑わせたり、「筋斗雲」と書かれた黄色いマットでフロアに移動したりと独特のパフォーマンスを見せ、ラストソングの『The band』では間奏で「jealkbがこのイベントに誘ってくれたとき、わざわざビデオレターをくれました。嬉しかった~!」と喜びの気持ちをセリフで表現。ロックバンドにふさわしく、面白カッコいいステージで観客を魅了しました。
一方の「TANOステージ」でも、アーティストのライブに負けず劣らず、芸人たちが珠玉のネタでオーディエンスを魅了。
オープニングは、昨年同様、けんじるが「食い込むか? 食い込まないか?」の2択を問う、“食い込MEN”で観客とのコミュニケーションをはかると、続くクマムシは漫才スタイルながら、お馴染み『あったかいんだからぁ♪』や『損』で長谷川が美声を轟かせます。
辻井のギター演奏と歌唱による歌ネタで唸らせたアイロンヘッド、自身のギャグ「あいとぅいまてーん!」を観客にレクチャー。「HAGE」ラップで本格ラッパーの一面を覗かせたMCKJ(こりゃめでてーな・大江)、全身を使ったテーブルクロス引きでグローバルに活躍するウエスPと、個性的な芸人が立て続けに出演。
『ゴッホとピカソに捧げる歌』でブレイクした永野は、他にも『くまさんの応援大会』で、ジョイマンは磨きのかかったラップネタでそれぞれ盛り上げると、続くはんにゃは、一世を風靡した『ずくだんずんぶんぐんゲーム』を披露し、jealkbのedieeとのコラボも実現させます。
まだまだ芸人は控えており、なかやまきんに君が、茨城から来た男性客をステージに上げてネタに巻き込めば、2700は渾身の『右ひじ左ひじ交互に見て』でリズムを刻み、どぶろっくは『もしかしてだけど』や『STAND UP↑』といったド下ネタのオリジナル楽曲で観客が反応に困る一幕も。
ライブも終盤に近づき、大御所の風格を漂わせながら登場したレイザーラモンRGは、自身の楽曲『DO THE パンダッ!』、『いただきます』を披露し、『いただきます』のプロデュースなどをしたm.c.A・T.も加わり、2人の“いいねダンス”も実現しました。
にゃんこスターは、なわとびの超絶テクニックで魅了した他、オチに使う自分たちのマークを客席に回したり、男性客をステージに上げて、アンゴラ村長との2ショット撮影するなど、サービス精神旺盛。
そして「TANOステージ」のトリを務めたのは、ミスター人間&庄司智春によるユニットです。
先に登場した品川庄司・庄司は、自慢の筋肉美を誇示しつつ、jealkbの『metronome』を長渕節で熱唱していると、そこに現れたペナルティー・ワッキー扮するミスター人間。
「男でなければ、女でもない。性別を超越した男、ミスター人間! ニンゲン!」の決めゼリフを連呼し、徐々に笑いが大きくなるなか、その支離滅裂な主張は、『学園天国』の替え歌にも載せ、爆笑へとつなげます。
渋谷の会場の付近は、30年前に風俗ライターとして足を運んでいたといった過去も明かしたミスター人間は、庄司のギター演奏によるラストナンバー『乾杯』を気持ちよさそうに熱唱して、ステージを去りました。
ミスター人間のインパクトにざわつきが残るなか、ラストのラストとなる「OTOステージ」のトリを飾ったのは、もちろん本イベントの主催者・jealkb!
本日二度目の『Reverse Bonito』で関係者が見守る2階席までカツオ(のぬいぐるみ)を飛ばせば、イントロから大盛り上がりと思いきや、イントロだけで曲が終わる『Tarte Tatin』など、緩急自在の演出で見る者を飽きさせません。
MCでのhaderuは「いろいろ誤解の多いバンドですけど、やっと認められた」と満員のフロアを見つめながら感慨深けに語り、「今日は次回につながるイベントになったと思います。来年はもっと大きな会場でやろうと思ってます!」と早くも次回開催を宣言。
MCでのhaderuは「いろいろ誤解の多いバンドですけど、やっと認められた」と満員のフロアを見つめながら感慨深けに語り、「今日は次回につながるイベントになったと思います。来年はもっと大きな会場でやろうと思ってます!」と早くも次回開催を宣言。
アンコールでは残っていた出演者がステージ狭しと勢ぞろいすると、haderuが「今回、テーマソングを所ジョージさんに作ってもらいました!」と明かし、そのテーマソングをみんなで歌います。
「このシーンをビデオレターにして所さんに送って、来年は所さんに出てもらおう!」と呼びかけると、会場が一体となる盛り上がりに。
引きこもりへのメッセージソングでもあるラストナンバー『shell』の合唱で締め、haderuの「本当に音楽の力って素晴らしいなと思わされた1日でした。ありがとう『オトタノ』!『オトタノ2019』で会いましょう!」と再会を誓い、10時間に渡って行われた『オトタノ2018』は幕を閉じました。
jealkb LIVE TOUR 2018「Mix Up Disco」
2018年10月12日(金)埼玉県 西川口Hearts
2018年10月25日(木)大阪府 心斎橋VARON
2018年10月26日(金)愛知県 RAD HALL
2018年11月2日(金)神奈川県 横浜BAYSIS
2018年11月23日(金・祝)千葉県 KASHIWA PALOOZA
2018年12月4日(火)東京都 マイナビBLITZ赤坂
jealkb LIVE TOUR 2018「Mix Up Disco」
2018年10月12日(金)埼玉県 西川口Hearts
2018年10月25日(木)大阪府 心斎橋VARON
2018年10月26日(金)愛知県 RAD HALL
2018年11月2日(金)神奈川県 横浜BAYSIS
2018年11月23日(金・祝)千葉県 KASHIWA PALOOZA
2018年12月4日(火)東京都 マイナビBLITZ赤坂