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ゲストさんのレビュー
ライブを見終えた感想は、「ああやっぱりなぁ・・・」て感じです。
というのも、前々から彼女の楽曲と黒田氏のトランペットの音に親和性を感じないからです。
ジャスフェスに参加し新しいジャンルに飛び込んでいった彼女の、アーティストとしての姿勢は、昔からの彼女のファンとしては、当然支持し応援するべきものでした。
そしてそこでの共演をきっかけに、黒田氏は彼女のアルバム制作にも携わり一定の評価も得て、彼をはじめとするビックバンドを従えてのライブも敢行しましたが、一つのプロジェクトとして、そこで完結するものだとばかり思っていました。
ところがそれ以降というもの、貴重なテレビ出演の際にも、挙げ句の果てには星空のライブをはじめとするSOUL JAZZ以外のライブにも、頻繁に黒田氏とそのメンバーがバックを務める始末。昔からの彼女のライブでバックを務めて、彼女を支えてこられたメンバーの方々の素晴らしい演奏を知るファンとしては、この辺りから置いてきぼり感を強く感じるようになりました。
彼女が公私ともに??彼(等)の影響を日に日に強く受けて、ニューヨークに居を構えたのも、結局そういう事なのかなとも考えてしまいます。
彼女のこれまでの幾多の素敵な楽曲が、彼(等)が参加することによって過度なアレンジが加えられて変質してゆくのを、心から楽しめずに苦々しく思っているファンもいる事を知っていて欲しいです。
平成武道館の、重実さんを中心に据えたあの編成とあの音こそが我々が知るザ ︎MISIAのライブだと今でも思っています。あの時の盛り上がりと会場全員で歌い踊って共有した一体感を、もし彼女が忘れてしまっているのだとしたら、残念で仕方がありません。(コロナ禍の現状では、それも叶いませんが)
今では彼女の唄に割って入ってくるあのトランペットの音色が、ただただ異質なノイズにしか聞こえてこない自分がいます。。。
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- 2021/06/22 (火) 13:50
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