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ゲストさん

アイドルがアコースティックライブをする、なんていうのは昨今では珍しくない。しかし、まなみのりさはそれをもう4年以上も前から先駆け的に行っている。本格的なアコースティックワンマンこそ3年半ぶりだが、ミニアコースティックやアコースティックコーナーを含んだライブはそれこそ数限りなく実施している。歌とハモリだけではなくダンスパフォーマンスにも定評があるまなみのりさだが、アコースティックライブはそのダンスパフォーマンスを敢えて封じてもなお、歌声だけで惹きつけることができるアコースティックライブは彼女たちの真骨頂。 ただ、アコースティックライブといえば、普段ノリノリの曲も逆にしっとりとアレンジして違う一面を魅せる、というのが定番だし、今回もそういう感じになるのだと思っていた。しかし、抱いていたそういうアコースティックライブの固定観念を良い意味で裏切られた。バックの演奏は時に音を厚く、時に極力削ぎ落として様々な変化を魅せる。前者で印象的だったのは「waveびーと」。お祭りソングの定番もスローバージョンで奏でれば違う一面を出せる、とは思ったけど、かといって歌詞をじっくり聴かせるタイプの曲ではないからアコースティックライブのセトリには入ってこないと思っていた。それがまさかJAZZ風アレンジにしてくるとは!妖麗なワインレッドの衣装にもピッタリと合うアレンジで、そして普段なら叫ぶようなコールを敢えて低音で抑えるなど、12年めのアイドル「だからこそ」引き出せる大人の曲に仕上がっていた。後者で圧巻だったのは本編最後の「三ツ葉」。バックの演奏を削ぎ落としての究極は彼女たち三声でのフルコーラスアカペラだ。照明を極限まで暗くして、歌声を、ハモリを、歌詞を聴いてくれ、と言わんばかりの演出 その他にも、バイオリン(6億円のストラディバリウス!)を加えた「ウソ」は、バイオリンの音だけでこれまでとは違った奥行きの深さを感じた。もちろん彼女たちの歌声は6億円のバイオリンに負けていない。要するに「1人2億円の歌声」ということだ。 長く広島で活動し、上京してきたのがもう5年近く前。なかなか思うような結果を残せない中、彼女たちが最初に東京で結果を出した「アイドルお宝くじ お宝カヴァーしNIGHT」での優勝。後半のコーナー、冬の曲カヴァーメドレーは、そんな「カヴァー曲のまなみのりさここにあり!」を示すような出来だった。カヴァー曲をまるで自分たちの持ち歌であるかのように仕上げてくるのがまなみのりさ。とくに今回は男性の曲も多い中、ダンスが封じられても歌声だけでベストの状態にチューニングしてきた。 ちょっと上手くて年期入ってるアイドルだからアコースティックやってみました、というようなアコースティックライブではない。それこそ今年のまなみのりさはいわゆる勝負ワンマンを東京で2本、彼女たちの地元広島でも2本の計4本やっているが、それらをも凌駕した今年のまなみのりさベストライブと言って良いと思う。

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