TOSHIKI KADOMATSU Live in KARUIZAWA 2025 "with Bipod & Strings Ⅱ" 2025/07/20 (日) 16:30開演 @ 軽井沢大賀ホール(長野県) ヒロサトフカサさん 20日の公演を聴いてきました。感想を書きます。 開演は音から始まった。客席からの手拍子も心地よく響く。新しいアコースティックギターを持って角松氏が登場。一曲目「The Best of Love」は、力強い和音が雑味なくホール天井の中央から降りてくる印象を受けた。音の純度と熱量がこの大賀ホールならではのもの、と感じさせる。 この軽井沢での企画は、通常やっているライブ形態と違い、ホール特性を生かした構成になっている。選曲は昨年などとほとんど同じということだが、今年はストリングスをカルテットに展開した。角松敏生以外のメンバーは、ピアノ2台のBipod(友成好宏、森俊之)と、藤堂昌彦(Violin)、徳永友美(Violin)、金考珍(Viola)、稲本有彩(Cello)(※敬称略)。 「IZUMO」では空高く舞うようなストリングスが新鮮。グルーヴの強さが和音に宿り、ボーカルにも鬼気迫る緊張感と熱が宿る。「Rain man」のイントロに合わせた手拍子も全方向から響いていた。ピアノの繊細な響きが軽快さのなかにも、一人の孤独な心情をうつすようだった。 「TokyoTower」は都会の夜に潜む気配のような静けさが余白として感じられるアレンジ。ラップの部分を語るようにピアノソロが奏でられた。角松さんの歌声は艶やかで、哀しみさえやさしく包むようだった。 MCではこの大賀ホールコンサートを毎年夏17年続けてきたなか、ふと「山の歌がなかった」と気づく瞬間の柔らかいユーモアに客席がほころんだ。 「砂浜」「You're my shinin' star」では声の深さにも感じ入った。バラード2曲、音に身を委ね、想いをめぐらせる旅のような時間。 (先ほどの17年をふり返って)結婚で得た安定と、失われた自分だけの楽しみへの想いも語られ、義務の中に楽しみを見出す過程、傷みの共有が生んだ絆についても率直に触れられていた。最近はライブが楽しいと語った言葉が、そのすべてを照らしていたように思う。 「君が代」では渾身の歌が空気を静め、「氷の妖精」「リカー!!」では幻想と混乱がリズムの中に交錯する。スリリングなピアノと鋭く切り込むストリングスが空間を揺らし、心の振れ幅を豊かに奏でていた。 そしてアンコール。「No End Summer」では客席からの歌声を誘うような場面も。会場全体が音楽という魔法に包まれた、特別な夜だった。 いいね! 10 コメント 1 2025/07/25 (金) 18:52