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LIVE MASTERS

山田将司(THE BACK HORN)

2017.08 GUEST山田将司(THE BACK HORN)

テーマTHE BACK HORN で印象的だったLIVE

菅野:菅野結以が@FMからお届けしています『LiveFans』
8月のマンスリーゲストは、THE BACK HORN 山田将司さんです!今週もよろしくお願いします。

山田:よろしくお願いします。

菅野:“孤独を繋いで”は、本当にTHE BACK HORN信じてきて良かったな、みたいに思えるような1曲だなと私は思っていて、ずっと孤独と向き合って孤独を肯定してきてくれたバンドだなと私は本当に思っていて、それがこのロックサウンドにガツンと乗るTHE BACK HORNの真骨頂をすごい感じる曲だなと思ったんですけど、この曲は山田さんの作詞作曲…どんな思いで作られたんですか?

山田:自分が音楽を聴き始めた中学校・高校の頃、自分の父親がちょうど亡くなったタイミングとかもあって、なんかこう…生きるって何なんだ?死ぬって何なんだ?人間て何なんだ?とか、そういうことばっかり毎日考えていて、孤独というか、学校とかでも誰とも話せなくなったりするようなことが結構あって、そういう自分の孤独なところを助けてくれたのが音楽で、音楽が孤独を肯定してくれて、「お前はそれで大丈夫なんだ」と言ってくれた気がして、それを今…そろそろTHE BACK HORNを始めて20年が来年で経とうとしているんですけど、このタイミングでもう1回自分の口から言えたのが嬉しかったですよね。その、<孤独を繋いで>という言葉が出てきたのが…。

菅野:<繋いで>というのがすごく今のTHE BACK HORNらしい感じが…。

山田:そうなんですよ。今じゃないとたぶん言えないし、各々孤独を認めあった上で繋がれたらそれは優しいし、自由だし、素晴らしい関係が作れるのかなとずっと思ってるし…。

菅野:それはやっぱりこう、20年ずっと続けてきて見てきた景色でそう思えてきたということなんですかね?

山田:そうですね。あとLIVEをイメージして作っていて、お客さんが、ひとりひとりがどういう気持ちで(LIVEに)来ているかはやっぱりわからないし、もちろん楽しみに来ている人もいるけど、助けを求めに来ている人も、「生きる力くれよ!」という気持ちで来ている人もいるだろうし、でも音楽に何かを求めて来ているのは間違いなくて、それはやる側の俺たちも実際何かを求めて音楽やってるし、音楽がお客さんと俺らを、あとは俺らメンバーひとりひとりもそうだし、それを繋いでくれてるのはやっぱり音楽だし、そういうことをあらためて曲にしたかったっていうところからできた曲なんですよね。

菅野:LIVEの画も浮かぶ曲だなとも思うんですけど…。山田さんとは毎週違った角度からLIVEをテーマにお話していて今週2週目のテーマは、「THE BACK HORN で印象的だったLIVE」…。

山田:お!なかなか難しいですよ、これ。ほんと難しかったけど…選ぶとしたら2008年6月7日の10周年のときの日本武道館のLIVEを…。初の日本武道館でやったときだなあ。

菅野:これはやっぱり10周年で初めてこの場所っていうのが大きかった?

山田:大きかったですね。あと、これだけの規模のワンマンていうのが初めてだったし…。

菅野:日本武道館というのはやっぱり目指す場所ではあったんですか?

山田:まぁちょっとカッコつけてるように思われるかもしれないですけど、そんなことはなかったですね。でもいざやるとなったらロックの聖地みたなところだし、あとはうちのベース(岡峰光舟)が柔道やってたんで、武道館という場所でできることに感動していましたけどね(笑)。

菅野:(笑)。ちょっと違う角度からの感動があったんだ。この日はどの辺がすごく印象的だった…?

山田:そのときはまだ10年で、でも10年だけど「あぁ、俺たち色々あったよなあ」みたいな感じはやっぱり…10周年のタイミングでインタビューとか色々受けるじゃないですか。「THE BACK HORN、この10年間どうでしたか?」みたいなのを。それを4人でインタビューがあると振り返る…あぁ、そういえば結成した頃はこんなことあったなあ、とか、メンバーの1人が気分的に落ち込んじゃった時期もあって他の3人で色々考えたなあ、とか、あの日のLIVEで誰かが怪我して…とか。そういう話をしていると、当たり前の存在すぎるじゃないですか、メンバーってほんと。ほぼほぼ毎日のように一緒にいるし、ずっと顔合わせていて挨拶もしない時もたまにあったりするくらいの仲というか…。

菅野:家族よりも家族みたいな…。

山田:そうなんですよね。だけど10周年のタイミングであらためてメンバーと一緒にやれてる喜びみたいなのを再認識したうえで気合いが入ったLIVEをして、そこでまたこれだけ一杯のお客さんがいてくれてるっていうことへの感動ですね。降ってくるんですよね、本当に、武道館って。歓声が。

菅野:って言いますよね。降ってきました?

山田:降ってきましたね。

菅野:それってやっぱり他のところでは感じられない感覚なんですか?

山田:他では感じられないですね。武道館だけですね。

菅野:よく魔物が住んでいるっていうじゃないですか。あそこ(武道館)に。何かありました?トラブル的なこととか?

山田:トラブルはなかったですね。全部良い方に俺らは転じることができたような気はしますけど…。

菅野:魔物に勝った?

山田:魔物に勝ちましたね(笑)。あと、国旗がぶらさがってるじゃないですか。あれがもう、サムライ魂に火をつける感じというか…。

菅野:(笑)。そうですよね、日本を背負ってる感という…。

山田:“コバルトブルー”というよくLIVEでやる曲があるんですけど、特攻隊をテーマにした曲で、国旗の下でやった時は全然思想的なものとかは置いといても、今の時代を一生懸命生きないといけないんだなと単純な気持ちで胸が熱くなって、やっぱり泣けますね。

菅野:このLIVEを経てTHE BACK HORNのLIVEが変わっていったこととかってありますか?

山田:やっぱり自信にはなりましたね。規模もそうだし曲数もこんなにやったのも初めてに近かったし、この4人でまだこれからやっていけるなという意志確認もできたLIVEでしたね。

菅野:このLIVEの前にジンクス的な何かをやったりしました?

山田:やったりというか…みんな同じような夢を見てたというのはありますね。

菅野:え!何それ!?

山田:これもう本当に見ちゃう夢で、夢の中で、武道館でもう始まってるのに自分だけいないのに、自分が寝坊して行ったとか。で、武道館に入ったら他のメンバーだけで演奏してるっていう夢を他の3人も見てましたね。(THE BACK HORN)4人とも見てましたね。

菅野:すごくないですか、それ。おそろしい悪夢を(笑)。

山田:不安で一杯だったんでしょうね(笑)。

菅野:全員同じ気持ちだったんだ!そのおかげで本番ちゃんと間に合ったのかも(笑)。

山田:そうかもしれないですね(笑)。

菅野:よかったあ。じゃあそのTHE BACK HORNで印象的だった日本武道館でのLIVEのセットリストから1曲お届けしたいなと思うんですけど…この曲はTHE BACK HORNにとってどんな曲ですか?

山田:そうですね…4人の絆を歌った曲、お客さんとTHE BACK HORNの関係、絆を歌った曲とか…絆を歌った曲ですね。日本武道館の本編の一番最後にストリングスが、幕が開いて登場して...みたいなことがあったんですけど、その曲を聴いてください。THE BACK HORNで“キズナソング”。

THE BACK HORN で印象的だったLIVE

KYO-MEIライブ ~裸足の夜明け~

KYO-MEIライブ ~裸足の夜明け~

2008/06/07 (土) @ 日本武道館 (東京都)
[出演者]THE BACK HORN

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Setlist

  1. 1.覚醒
  2. 2.野生の太陽
  3. 3.幾千光年の孤独
  4. 4.光の結晶
  5. 5.生命線
  6. 6.罠
  7. 7.世界樹の下で
  8. 8.ジョーカー
  9. 9.アカイヤミ
  1. 10.ひとり言
  2. 11.夢の花
  3. 12.未来
  4. 13.声
  5. 14.ブラックホールバースデイ
  6. 15.コバルトブルー
  7. 16.刃
  8. 17.キズナソング

Encore 1

  1. 1.サニー
  2. 2.涙がこぼれたら
  1. 3.無限の荒野

Encore 2

  1. 1.冬のミルク

ARTIST INFORMATION

山田将司(THE BACK HORN)

THE BACK HORN(ザ・バックホーン)のボーカル。バンド活動と並行して、フェスやイベントなど数々の弾き語りライブに精力的に参加。2016年7月には石原さとみが出演するサントリー「鏡月」 TVCMソングとして2012年からオンエアされていた『きょう、きみと』を配信リリース。THE BACK HORNとしては、結成20周年目前に控え、 2017年7月5日には山田将司作詞・作曲のシングル『孤独を繋いで』をリリース。

RELEASE

SINGLE孤独を繋いで

孤独を繋いで

2017.07.05 Release
ビクターエンタテインメント

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近年、ライブ動員数は増加傾向にあり2016年は過去最高の4,768万人を記録。ライブやフェスといったリアルの場での音楽体験を求めるユーザーが増えています。本番組では、そんなライブに徹底的にこだわり、あらゆる角度からライブの魅力を紹介していきます。