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LIVE MASTERS

山田将司(THE BACK HORN)

2017.08 GUEST山田将司(THE BACK HORN)

テーマTHE BACK HORNと夏フェス

菅野:菅野結以が@FMからお送りしています『LiveFans』
8月のマンスリーゲストは、THE BACK HORN山田将司さんです!今週もよろしくお願いします。

山田:はい、お願いします!

菅野:毎週色んな角度からLIVEをテーマにお話してるんですが、3週目のテーマは「THE BACK HORNと夏フェス」!夏フェスシーズンど真ん中ということで、フェスは初めて出会ってくれる人も多い場だと思うし、自分たちのファンではない人にも届く場だと思うんですけど、やっぱりワンマンの時とは心持ちは違いますか?

山田:どうなんですかねぇ。いい演奏をするというところは一緒だけど、違いますね、やっぱり。ワンマンってTHE BACK HORNを観に来ているお客さんしかいない分、もっとお客さんとガチで会話をしていいというか、たまに甘えたりもしていいみたいな…。甘えるって言い方はちょっとアレですけど…(笑)。

菅野:(笑)。山田さんも甘えるんだ!

山田:甘えますよ。そりゃもちろん(笑)。お客さんと気持ちをもっとダイレクトにキャッチボールしあえるというか、ワンマンの場合は…。フェスとかになると受け止めるだけのお客さんが多いからしっかりした玉投げないといけないなっていう意識はちょっとあるかもしれないですね。

菅野:初めての人にも届くような工夫って何かあります?

山田:やっぱりセットリストの組み方だったりとか、盛り上げるところはしっかりと盛り上げて、聴かせるところは…夏の炎天下だとどうしてもアッパー系の曲だけやりたくなっちゃうけど、もっとメリハリつけてしっかり中盤で聴かせてお客さんを惹き込むことはやっぱりしたいなと思ってますね。

菅野:なるほど。メンバーと「このフェスではこういうことしてやろうぜ」みたいな話し合ったりするんですか?

山田:話し合いは一切ないですね。どういうLIVEにしようという話をしたことはたぶん…まぁ良いLIVEをしようっていうのはあるけど、「じゃああの曲のここでそっち行くから、肩組むからよろしく!」みたいなのは1回もやったことないですけど(笑)。

菅野:へー!じゃあ全部各々で?!

山田:自由演技ですよ、毎回。

菅野:フリースタイルで…。

山田:フリースタイルですね。あっち行ったりこっち行ったり。しかもその瞬間にちゃんと見ながら、アイツがこっち行ったから俺はこっちに行くみたいな、そんバランスは、フロント3人は自然に取り合ってますね。

菅野:へー。話し合いしたことないんですね。

山田:(話し合いを)したことないし、たぶんLIVEの映像を見て反省会みたいなことをしたこともないですね。

菅野:エッ?!

山田:LIVEを映像を見るのはDVDとかを作る時のLIVE DVD作るときの映像編集で見るくらいで、自分達でその日のLIVEを見て反省みたいなのは1回もやったことないですよ。

菅野:へー。

山田:たぶんそれをやっちゃうと型的にはカッコいいけど、その型を求めにいくLIVEになって、毎回とんでもないことが起こることができなくなっちゃうじゃないですか。

菅野:<LIVE>じゃなくなっちゃうっていうことですね。

山田:そうそうそう。何が起こるか分からないのがやっぱり<LIVE>だし...。

菅野:本当にそうだなと思います。たしかにTHE BACK HORNのLIVEは毎回違うなというか、感じることも違うし、だからか凄く気高くて、凄く尊くて、刹那的に感じるんですよね。

山田:あらあらあら、ありがとうございます。

菅野:でもそれチェックしてないからなんだっていう(笑)。

山田:そう、見直しはしてないですからね。

菅野:結構ちゃんとしっかり見て次からはここをこうしようってマネージャーさんとかも入れて話し合ったりするバンドが多いなと見てて思うんですけど。でもそういう型の決まった綺麗さみたいなものじゃない、本当に人間臭さってそこから出てるんだなという感じがしましたね。

山田:そんな綺麗な型、毎回そこを目指してやったとしても、出来ても100点止まりというか、120点は絶対行かないわけじゃないですか。

菅野:たしかに。パルプンテ(※ドラゴンクエストの呪文)ですね。

山田:そうそうそうそう!パルプンテ(笑)!何が起こるか分からない。それがLIVEだとやっぱり思うし。あとメンバーはすごいヤダと思うけどハプニングとかやっぱりあるじゃないですか。マイクの音出なくなったとか、ギターの音出なくなったとか…そういうのもウェルカムですね、俺は。ギターの音が出なくなったときは、ウチのギターの(菅波)栄純は、口でギターを弾いてましたね。ジャージャジャジャジャジャッて(笑)。口でギターを「言ってた」か(笑)。言ってましたね。

菅野:(笑)。さすがすぎるな。もう栄純さんしか出来ない…。

山田:それでもう客がもうワァッー!てなって。

菅野:そうですよね。そこへ立ち会ったお客さんむしろラッキーみたいな感じ…。

山田:そうそう。ギターソロを口でやったりして…。しかも夏フェスだった、たしか。

菅野:ほんとですか?!

山田:RISING(SUN ROCK FESTIVAL)か何かだったような気がしたなぁ。

菅野:初めて観た人はTHE BACK HORNとんでもないバンドだな…と(笑)。逆にインパクトを与えていいですね。

山田:そうなんですよ。その対応をするのもひるまない、事故にひるまないというか、ウェルカム、かかってこいみたいな感じはありますね。

菅野:ハプニング上等!な感じで…(笑)。じゃあ夏フェスでもその辺は変わらないということですね。

山田:変わりません、はい。

菅野:今年の夏もたくさんのフェスに出演されて、FUJI ROCK FESTIVALからROCK IN JAPAN、RISING SUNなどなど。フェスでの楽しみってありますか?フェス飯とか…。

山田:フェス飯は楽しみですよねぇ。

菅野:ここのが美味しいとかあります?

山田:RISINGのバックヤードでバーベキューのジンギスカンが食べられるんですけど、あれとビールがやっぱり夏だなって感じがしますね。

菅野:いいですね!早い時間にLIVEを終えておきたいですね。早く飲みたい?!

山田:そうなんですよ、それなんですよ、ほんと。遅い時間だとビールが美味しいのは変わりはないけど誰も出演者がいないっていう…。

菅野:みんな帰っちゃってる?

山田:そう、自分たちが飲み始めると誰もいないっていう寂しい状況になったことが結構ありますけどね。

菅野:遅い出演時間の哀しみってやつですね。そして今後もLIVEが続くんですが、名古屋から近いのは9月23日(土)・24日(日)岐阜県中津川で行われる「中津川 THE SOLAR BUDUKAN 2017」。THE BACK HORNは9月23日(土)の出演になります。このフェスはLIVEの運営に関わる電力のすべてを太陽光発電でまかなうROCKフェスティバルということで、去年は浜崎貴司さんのGACHI SOLAR SPECIALで出演されて…。

山田:はい、出演しました。アコースティックで。

菅野:どうでしたか?

山田:大先輩ばっかりで、CHABO(仲井戸“CHABO”麗市)さん、(斎藤)和義さん、佐藤竹善さん、それにRIP SLYMEのPESさん、めちゃめちゃ緊張したことを覚えてますけど…(笑)。でもステージ上からの景色が、自然がやっぱりすごく綺麗だし、沈んでいく夕陽とかもすげえ綺麗だった。気球があったりとか、景色がすごいいいので今年もまた楽しみたいなと思ってますね。

菅野:今年のラインナップをここに用意してるんですけど、仲の良いアーティストとかいます?

山田:ACIDMAN、バンアパ(the band apart)、THE BAWDIES、the HIATUS、LOW IQ 01…

菅野:あと、この前共演したNothing’s Carved In Stoneも…。

山田:Nothing’sも2日目に出てますよね。

菅野:結構裏では色んなバンドマン達と交流するほうですか?

山田:できるようになってきましたね(笑)。

菅野:(笑)。なってきた?!20年経って?

山田:20年ぐらいでやっとできるようになってきましたねぇ。でも20代の頃って結構こっち系のバンドの人は孤立して飲むタイプの人が多くて、気の知れた仲間だけで飲むか、孤立して飲むか…みたいな。イェーイ!みたいなちょっとラウド系な感じになるとみんなワイワイやってましたけど。

菅野:この前山田さんのインタビューを見てて、金魚の水槽をずーっと見ながら独りで飲んでるって話を見て…(笑)。

山田:それはまさに20歳の頃ですね。目の前にレコード会社のオジさんたちがいたので「このきったねぇ大人が…」と思って、後ろにある飲み屋の金魚の水槽を2時間くらい見ながら飲んでましたね。

菅野:(笑)。そんな時を経て今年はぜひ同世代の仲間達とも…。

山田:もうね、みんな20年近くなってくると「よくここまで生きてこれたなあ」みたいな感じで話ができてきて酒の肴になるんです、それが。

菅野:はい、是非楽しんできてください。

山田:楽しみです!

菅野:それではTHE BACK HORNのLIVEで盛り上がるナンバーを1曲お届けしようと思います!

山田:はい。LIVE の定番曲ですね。聞いてください。

THE BACK HORNで“コバルトブルー”。

THE BACK HORNと夏フェス

中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2017

中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2017

2017/09/23 (土) ~ 2017/09/24 (日) @ 中津川公園内特設ステージ (岐阜県)
[出演者]仲井戸“CHABO”麗市, 吉川晃司, THE BACK HORN 他

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ARTIST INFORMATION

山田将司(THE BACK HORN)

THE BACK HORN(ザ・バックホーン)のボーカル。バンド活動と並行して、フェスやイベントなど数々の弾き語りライブに精力的に参加。2016年7月には石原さとみが出演するサントリー「鏡月」 TVCMソングとして2012年からオンエアされていた『きょう、きみと』を配信リリース。THE BACK HORNとしては、結成20周年目前に控え、 2017年7月5日には山田将司作詞・作曲のシングル『孤独を繋いで』をリリース。

RELEASE

SINGLE孤独を繋いで

孤独を繋いで

2017.07.05 Release
ビクターエンタテインメント

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ABOUTLiveFans Radio

近年、ライブ動員数は増加傾向にあり2016年は過去最高の4,768万人を記録。ライブやフェスといったリアルの場での音楽体験を求めるユーザーが増えています。本番組では、そんなライブに徹底的にこだわり、あらゆる角度からライブの魅力を紹介していきます。