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LIVE MASTERS

SUPER BEAVER

2017.09 GUESTSUPER BEAVER

テーマSUPER BEAVERのなかで転機となったLIVE

菅野:菅野結以が@FMからお送りしています『LiveFans』
9月のマンスリーゲストは、SUPER BEAVER! いらっしゃいませ!

渋谷・上杉:おじゃまします!

菅野:2週目の今夜、来てくれてるのは?

渋谷:ヴォーカル渋谷龍太です。

上杉:ベースの上杉です。よろしくお願いします!

菅野:よろしくお願いします。“ファンファーレ”流れてましたけど、リリースされましたね。ミニアルバム『真ん中のこと』。『真ん中のこと』っていうタイトルがほんともうBEAVERらしいというか…。

渋谷:ですよね。愚直ですよね。

菅野:SUPER BEAVERって真ん中を恐れないバンドだなと思ってて、結構カッコつけて違うとこ行きたがる人多いじゃないですか。それを真っ向から立ち向かっていく潔さみたいなのが相変わらずにあって、さらに巻き込む力というか、それが増してるなあっていう感じがしましたね。

渋谷・上杉:お、嬉しい!

菅野:この“ファンファーレ”は台風の目みたいな曲だなと。

渋谷:嬉しい!確かにね。そういう勢いもありますね。

菅野:巻き込まれざるを得ないみたいな。すごいパワーがあるなあと思ったんで。

渋谷:100点のコメント。

菅野:やった(笑)。この<真ん中>というのはどういう思いを込めて付けたんですか?

渋谷:自分たちの真ん中でもありますし、聴いてくださる方の真ん中でもあるんですけど、自分たちの真ん中っていうのは、例えば、僕らは13年目のバンドなんですけれども、たくさんの人に支えてきていただいているバンドなので、自分たちが音楽を介して一番何かを感じたりするところっていうのはやっぱり人と人との繋がりであったりとか、想いであったりとか、そういうところだと思ってるんですよね。

音楽やっていて何が楽しいのかっていうのを考えたときに、そういうことだろうなとすごく思って。そういう自分たちにとっての音楽における真ん中の部分があって、生活における真ん中の部分があって、聴いてくださった方にももちろん真ん中の部分があって…

それぞれ違うんだと思うんですよ。重きを置いているもの、大切なもののプライオリティって違うと思うんですけど、これを聴いたときに自分の真ん中というもの対してハッとしたりとか、これを聴いて他の人がどういうことを真ん中に据えているのかなということを少しでも考えるきっかけであったりとか、そういうのになってくれればいいなと思いまして。

そもそも<真ん中>というワードはうちのギターの柳沢くんが出してくれたんですけども、すごくいいワードだなと思ってこのタイトルにしています。

菅野:本当に、らしいし、似合う言葉だなあって思いますね。SUPER BEAVERのみんなとは、毎週違った角度からLIVEをテーマにお話してきてるんですけど、2週目のテーマは『SUPER BEAVERのなかで転機となったLIVE』…
もうめちゃめちゃLIVEしてると思うんですけど、これまで。なかでも1つ挙げるとしたら何でしょう?

渋谷:やっぱり自分たちが音楽って楽しいなってすごく心の底から思えたというか、ステージに立つ魅力とか…ていうことを考えたら、2006年に開催されました「TEEN’S MUSIC FESTIVAL」という10代限定の大会がありまして、その時がやっぱ1番だったんじゃないかな。

上杉:あんな大きいステージにねぇ、結成してまもなく立って…。

菅野:へえ〜。どこでやったんですか?

上杉:あれは(SHIBUYA-)AXか?この年は…。

渋谷:いや、年連続で出てるんですけど、1年目がたしか(SHIBUYA-)AX。で、2年目が渋谷公会堂(※当時は渋谷C.C.Lemonホール)。そこでお父ちゃんお母ちゃんが見に来てくれたりとか、友達が来てくれたりとか、あとは初めて他の場所でやっているバンドと関わりがあったりとか…というのが初めてだったんで、すごいバチバチした気持ちとか、音楽をやってすごいねって純粋に喜んでくれる気持ちとかって僕たちが今絶対に忘れちゃいけない気持ちだったと思うんですよ。それを何も考えずに一番ピュアに思えてて、一番本当にピュアに楽しんでた時期っていうのが…一番そういうものの魅力を教えてくれたのがこの大会なので…。

菅野:へえ〜。こういうコンテストは他にも出たことはあったんですか?

上杉:いや、たぶんこの2年連続の大会だけじゃない?バンドの大会というのは…。

菅野:結成は何年でしたっけ?

渋谷:結成は2005年ですね。

菅野:じゃあ結成した年にこれに出て…。その時結果はどうだったんですか?

渋谷:全国までいったんだよね?

上杉:全国大会まではいって、たしかかすらなかったんだよね?

渋谷:そう。オーディエンス賞は頂いたんだね?オーディエンス賞は観てくださる方の賞は頂いたんですけど、大賞をとることができなくて…。すっごく悔しかったです。

菅野:その時にやった曲は?

上杉:2005年は“そしていつか…”っていうやつだよね。

菅野:“そしていつか…”

渋谷:いま、手元に資料を用意していただいているんですけど、そこにタイトルが書いてあって、(最後に)「…」が付いてるんですよね。“そしていつか…”(笑)。ずるいですね。こういう含みの持たせ方ね。

上杉:たしかにね。

菅野:自分たちの曲だから(笑)。

渋谷:なんか10代っぽいなと思って。

菅野:その2005年があって、次の年にリベンジマッチ的な?

渋谷:そうです。そこでは“ニセモノ”という曲でエントリーさせていただいて、その曲で優勝を…グランプリを取らせていただいたんですよ。

菅野:しかも全国大会グランプリとオーディエンス大賞同時受賞?!

渋谷:そう。でもオーディエンス賞は地元ですからね。

上杉:まあね。東京のバンドですから、我々。

渋谷:本当に全国なんで。九州から北海道から皆さん来てくれているなか、やっぱり僕らが一番人を呼びやすいというか、そういうのももちろんあったんだと思うんですけど、そういう方がちゃんと僕たちのことを応援してくださって、他の地域から見に来てくださった方からも「いいんじゃん!」という後押しがあったおかげで2年連続オーディエンス賞はいただくことができました。

菅野:へえー。この1年目に大賞をと取れなくて、そこからの1年って結構話し合ったりとか、変えていこうみたいなのはあったんですか?

渋谷:別にしてないよね?

上杉:だけど来年も出てやるっていう気持ちにはたぶんみんななってたんだと思いますけど。

菅野:そのステージでどんなことを思って、どんなものが見えてました?

上杉:がむしゃらに頑張ってやったという印象しかなくて…あんまりステージの時にどういう景色で、どういう思いで弾いてたってちょっと思い出せないかもしれない(笑)。

渋谷:本当にがむしゃらにただ自分たちの持ってきた1曲というものに、青臭い言い方をすれば青春のすべてを詰め込んでいるわけじゃないですか。「俺たちはこの曲でバンドっていうものをやってるんだ」って色んな人に見てもらってるってやっぱ嬉しいんですよ。そういう場ってなかなかないと思うんで、自分たちがやってきたことをたくさんの人に見てもらえて…。でも良くも悪くも評価されるわけじゃないですか。それに順番が付くんですよ。それって音楽のことを考えたら全然普通じゃないです。順番を付けるなんてすげぇ邪道な気はしてるんですけど、それでも結果を頂いて、自分たちがグランプリを取ったというのは本当に嬉しかったですね。

菅野:グランプリを取った後のLIVEって何か変わったりしました?

上杉:俺は全国1位なんだっていう気持ちにはなりましたけどね(笑)。

渋谷:そうだね。なったね。いまブースの外から、うちのギターの柳沢がいるんですけど、チャックが開いてたことを話せって言われたんですけど…。僕、全国1番を取った時に、その時はカメラが入ってたんですよ。とある番組で放送されることになっていて、テレビに出るっていう話でめちゃくちゃカッコつけて行ったんですけど、僕、全国大会の決勝のステージでチャックが全開だったんですよ。

上杉:社会の窓がね…。

渋谷:社会の窓がこんにちは〜って。こんにちは〜じゃねえよって(笑)。

菅野:(笑)。それ、いつ気付いたんですか?

渋谷:終わってからです。意気揚々とやってやった!って肩なんてまわして、まだ歌えるぜ!なんてことを言ってた時にチャック開いてることに気が付いて…。僕、パニックになって、多感な時期じゃないですか。チャックが開いてるなんてもうほんと恥ずかしいと思って。それで僕、カメラマンさんのところに行って、「すみません、僕たぶんチャック開いてたんですど…わかってました?」って言ったら、「ああ、上半身しか撮ってねえよ。」ってカメラマンさんに言われて…。

菅野:おー!カッコイイー!

渋谷:こんな大人になりてぇー!って(笑)。

菅野:そこ影響された(笑)。プロフェッショナルだなあ、そのカメラマンさん…。

渋谷:たぶん出た瞬間思ったんでしょうね。「お、あいつ“こんにちは”じゃねえか…」って。

上杉・菅野:(笑)。

菅野:まぁ人間、完璧じゃないってことですね。

渋谷:すげぇまとめ方しましたね、今(笑)。無理やりギュッといきましたね。

菅野:(笑)。この時のLIVEって今のBEAVERに影響してることとか、今でも変わってない部分、変わった部分ってあります?

渋谷:でも1周回って、あの頃と同じ感覚でステージに立ててる感じはするね。13年目の我々が、こうやってバンドを始めた時の純粋な楽しさであったりというものを原点回帰じゃないですけど、少しずつあの頃に近づいていってる。戻っていってるというよりも近づいていってるって感じがしますね。

上杉:色々知った上でね…。

渋谷:あらためて近づいていってる感じがします。

菅野:1周…2周くらいしている気もするけど(笑)。色々あって、でも実力でここまではいあがってきた感のあるBEAVERだからこそ、その言葉が本当なんだなあって感じがすごいある…。

渋谷:本当に周りの方ありきだっていうのをすごい実感して、4人だけで始めたバンドですけれども、あらためて今、4人だけじゃないんだなってことにちゃんと気付けているということがバンドを長くやっていて良かったなと思う1つでもありますね。

菅野:すばらしいです!

渋谷・上杉:やったー!ワーイ!

菅野:喜び方が子供…(笑)。じゃあここでSUPER BEAVERの曲をもう1曲かけたいと思うんですけど、この次の曲はどんな曲ですか?

渋谷:“ひなた”という曲を流していただこうと思ってるんですけども、このアルバムのなかで1番器がデカい曲だと思っております。いろんな曲を聴いて、それぞれ聴いた方が思ったことが正解なのはどの曲に関しても間違いないことなんですけども、この“ひなた”という曲に関しては自己投影しやすいというか、自分が思ったものを注ぎ込みやすくて、注ぎ込んだそのものがそのまま正解になるような曲だと思ってるんで、1番キャパシティのデカい曲な気はしてます。

菅野:おぉ!じゃあその曲、曲紹介をお願いします。

渋谷:SUPER BEAVERで“ひなた”。

ARTIST INFORMATION

SUPER BEAVER

2005年結成の東京出身の4人組ロックバンド「SUPER BEAVER」

メジャーデビューから自主レーベル設立まで様々な経験をしつつも、2016年6月1日にリリースしたフルアルバム「27」は、オリコン初登場10位を記録。

タイトル曲「27」は、坂口健太郎・miwa主演の映画「君と100回目の恋」の挿入歌に起用。バンド自体も、「主人公が憧れるバンド」として映画に登場する。

10月11日 初のLIVE DVD『未来の続けかた』をリリース。

Vo.渋谷書き下ろしの小説「都会のラクダ」も付属のDVD+BOOKという珍しい形態でのリリースで話題を呼ぶ。

さらに、10月24日付のオリコン週間音楽DVDチャートでは、1位を獲得。2017年に入り「ROCK IN JAPAN FES」「RIZING SUN ROCK FESTIVAL」「SWEET LOVE SHOWER」等10本以上の夏フェスにも出演。

RELEASE

Mini Album真ん中のこと

真ん中のこと

2017.09.06 Release
[NOiD]

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近年、ライブ動員数は増加傾向にあり2016年は過去最高の4,768万人を記録。ライブやフェスといったリアルの場での音楽体験を求めるユーザーが増えています。本番組では、そんなライブに徹底的にこだわり、あらゆる角度からライブの魅力を紹介していきます。