こやま　：“Tank-top in your heart”はですね、今までで一番予算がかかってるんじゃないかと。

菅野　　：あ、そうなんだ！

こやま　：今までのほんまに何百倍とかかってますよ、予算。

菅野　　：え？何百倍？！

もりもと：何百倍はちょっと盛りすぎ？

こやま　：何百倍かかってるかもしれんで。

もりもと：知らんから、そこは。

こやま　：だって、（今まで）リハーサルスタジオで一発録りとかあったやん。それと（今回の）撮影スタジオ代と比べたらもう何百倍になる。

菅野　　：おー！どのへんに今回がお金かかってるんですか？

こやま　：スタジオでほんまにただただカッコいい演奏シーン。プラス、めちゃめちゃダサい謎のドラマーが挟まってる（笑）。

菅野　　：何か選手権が始まる。

もりもと：エキストラさんも出てもらったんで。

こやま　：照明もバチバチに組んでる。600万のカメラ使ってね。

菅野　　：えー！！

しばた　：バチバチにしてますからね。

菅野　　：かなりラウドでカッコいい仕上がりになってますよね。今までもハリウッド行ったりとかね、色々やってますけど、今回はお金を出してくれる人がいた？

こやま　：そう。サントリーさんがね。

しばた　：ありがとうございます！

こやま　：サントリーさんとコラボすることによってお金を出してもらうという。

菅野　　：すごい！

全員　　：ありがとうございます！！

菅野　　：ミュージック・ビデオぜひ見てみてください。

こやま　：今ちょっと手元にも南アルプスの天然水が…

しばた　：サントリーさんですね。

こやま　：ありがとうございます！喉を潤してね。

もりもと：いい声でしゃべれますわ。

菅野　　：しっかりしとるわー（笑）。そんな感じで、ヤバイTシャツ屋さんのみなさんと毎週違った角度からLIVEをテーマにお話しているんですが、3週目のテーマは、「転機となったLIVE」。ヤバTの話にそろそろいこうかなと思うんですけど…。

しばた　：3週目にして！

こやま　：今までは洋楽とモー娘。と京都大作戦の話しかしてなかったですけど…。

菅野　　：たしかに（笑）。そろそろいきましょう。ヤバTの転機となったLIVEはありますか？

こやま　：色々ありますけどね。一番大きかったのは、2015年11月28日、大阪のBIGCATというライブハウスで行われた「eo Music Try 2015」っていうコンテストなんですけど、関西最大級のアマチュアバンドのコンテストがありまして、そこで僕たち、700組かな？…のうちの7組に選ばれてLIVEをしたんですけれども、このコンテストで僕たちグランプリをとりまして。まさかの。

菅野　　：おー！じゃあこれがいろんなきっかけになった？

こやま　：きっかけになりましたね。ほんまにダークホースやったやん、完全に。自分たちで言うのもなんやけど。完全にダークホース的な。ヤバイTシャツ屋さん賑やかしで出てるみたいな感じやったんですけど。

菅野　　：他のバンドは結構王道系というか？

こやま　：（他は）ちゃんとした、カッコいいバンドで。普通のバンドは暗転して、照明付いて、ジャーンと始めるんですけど、僕ら照明付いて、LIVE始めずにMCから始めて、フリップを用意して、「eo Music Try」の協賛の会社に媚びるっていうことから始めて…。

菅野　　：ヤバイ！やってること今日と変わってない（笑）。

こやま　：はい（笑）。で、LIVEをやりまして…。

しばた　：やから、ほんまにこれ（賞の発表に）最後まで呼ばれんかったよね。

こやま　：そう。グランプリの発表が最後やって。

しばた　：他にもたくさん賞があったんですよ。

こやま　：あーもう終わった。なんも賞取れずに終わった…って。

もりもと：LIVE盛り上がったのになぁという悔しい気持ちがしたんですよね。

しばた　：そう。そのときの3人の映像とかもちょっと諦めてるんですよ。顔が。

もりもと：言ってたもん。「終わった、終わった」って。

しばた　：無理やから「どうする？ズッコケる？」って言ってて（笑）。

こやま　：そしたらグランプリで。名前呼ばれて。お客さんも「え～！」って。お客さんが投票したのに（笑）。

しばた　：そうそう（笑）

菅野　　：すごーい！ひっくり返したんだ！

こやま　：それまで大阪のバンドシーンですごいバカにされてて、ひっくり返した感はありましたね、そのときに。

しばた　：嬉しかったよなぁ。

菅野　　：そのとき結成から2年後くらい？まだ2年しか経ってないくらい？曲はどのへんをやったんですか？

こやま　：セットリスト“喜志駅周辺なんもない”、“あつまれ！パーティーピーポー”、“ネコ飼いたい”まさかのショートヴァージョン。MCに時間を取りすぎて、“ネコ飼いたい”をショートヴァージョンにするっていう選択をしたんですよ。

しばた　：そうなんですよ。媚びる時間を…（笑）。

もりもと：（演奏時間が）15分とか、そんなもんでしたよね？

こやま　：そうそう15分。めちゃめちゃ詰め込んだ。

もりもと：詰め込んだし、わりと準備もして臨みましたね。勝ちにいくぞっていう気持ちは持って。

こやま　：いつものLIVEをしようとは思わなかったですね。この15分の為のLIVEをしようと思って、決め込んで。

しばた　：楽しかったよなぁ。

こやま　：楽しかった。めちゃめちゃ下手くそやったけどな。

菅野　　：そんなんだ。でもやっぱこういうコンテストって、型にはまっちゃう人が多いというか、ちゃんと見せなきゃと思う人が多いから、MC始まりとか、ありえないことをやっていくみたいなのでみんながすごいってなったのかな。

こやま　：すごい良かったな。

菅野　　：これでこのスタイルでいこうっていう自信にもなった？

こやま　：初LIVEからスタイル変わってなくて。より自信になったというか…。

しばた　：間違ってなかったんやなって。

菅野　　：これでグランプリ取ってから周りの環境とか変わっていきました？

こやま　：それまでLIVEにその日の関係者以外の業界の人とか見に来たこと一切なかったんですけど、グランプリを取った後に色々見に来てくれはるようになったり、色んなところから声がかかるようになったりして、今に至ります。

菅野　　：でもほんとこの3週やってきてヤバTってどこまでもブレないバンドなんだなって。変わってない、何も。

こやま　：ブレてないというか、成長がないというか。

しばた　：言い方を変えれば（笑）。

もりもと：せっかくブレてないって言ってくれてるんだからぁ。

しばた　：甘えようやそれは。

もりもと：甘えよう！

菅野　　：やっぱり時代の流れとか人の意見とかに流されてというか、変わっていくものじゃないですか、生き物だから。こんなにそれぞれ変わらないのは、すごいですよね。

こやま　：やりたいことやって、っていう感じがずっとできてて良いですね。

菅野　　：すごい。「eo Music Try 2015」が転機だったということで、このセットリストっていっても3曲しかないんですけど、このなかから１曲お届けしようと思いますけどどれにしますか？

こやま　：せっかくなのでYouTubeで一番再生されているやつ。

菅野　　：言い方（笑）。じゃあ曲紹介お願いします。

こやま　：「eo Music Try 2015」で2曲目に演奏したこの曲を聴いてください。ヤバイTシャツ屋さんで…。

全員　　：“あつまれ！パーティーピーポー”！

ARTIST INFORMATION

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ヤバイTシャツ屋さん

大阪府在住のこやま(Gt. Vo.)、しばた(Ba. Vo.)、もりもと(Dr.)による3人組自称メロコアバンド。
躍動感溢れるパフォーマンスとストーリー性のある歌詞で50代女性をターゲットに活動中。
そこまでヤバくないです。
2013年10月大学サークル内で結成。
メロコア×一度聴くと忘れられない秀逸なリリックが特徴の楽曲がライブハウス、
SNS上で話題となり数々のオーディションで優勝、イベントでは入場規制を多発させているバンド。