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LIVE MASTERS

大木伸夫(ACIDMAN)

2017.07 GUEST大木伸夫(ACIDMAN)

テーマ初めて観たLIVE

菅野:菅野結以が@FMからお届けしています新番組『LiveFans』。
さあ、早速お呼びします。今月のマンスリーゲスト、ACIDMAN大木伸夫さんです!よろしくお願いします。

大木:よろしくお願いします。

菅野:記念すべき初ゲストなんです。

大木:おめでとうございます。

菅野:ありがとうございます。花を添えていただきまして…。

大木:いえいえ… ぺんぺん草ですけど(笑)。

菅野:この番組は《LIVEを愛する人々の為のMUSIC PROGRAM》ということで、これから4週にわたってライブを軸にいろいろな角度からお話を聞けたらなと思うんですが、まず第1週目は「初めて観たLIVE」というのをテーマに聞いてみようかなと思って…大木さんがそもそも音楽を好きになるきっかけ何だったんですか?

大木:音楽を、バンドというよりギターが好きになったきっかけがありまして、それは自分の4つ上の兄貴がいて、兄貴が中学校のときに、隣の兄貴の部屋からギターの音がすごく鳴って、今思えば、ローリング・ストーンズのリフが鳴ってたんですよ。その当時は何の曲かも分からないままカッコイイなと思って、当時僕はブルーハーツとかJUN SKY WALKER(S)が好きで洋楽は全然知らなかったんですよ。全然知らないんだけど洋楽のフレーズというものがすごくカッコ良く感じて、それでギターと初めて出会って世界にはもっとバンドというシーンがあってLIVEも色々行われているんだって、音楽をより深く知るきっかけになったんですね。それで、初めて観たライブは…当時、尾崎豊さんとか長渕剛さんとかも大好きで、盗んだバイクで走りだすタイプで…盗んでないんだけど…。

菅野:窓ガラスを割るタイプ?

大木:窓ガラスを割ろうとして割らないタイプ(笑)。でも、テスト中にこんなの意味がない!って出ていっちゃうタイプだったんですよ。それで1993年、僕が中3のときに初めてLIVEというものを生で体感したのが長渕剛さんの武道館でのLIVE。同級生の友達二人で行って、もう人がいっぱいいるわけですよ…武道館に向かって。うわぁ山ほどいるなぁと思っているところに長渕さんもどきがLIVEの当日にいるんですよ…。

菅野:あ、聞いたことあります!

大木:でしょ。まったく知らないわれわれ埼玉田舎生まれの純粋な大木少年は、(電車を)降りた瞬間に長渕剛がいるから、友達と「長渕剛もういるよ!」ってダッシュで駆け寄って、しばらく2曲くらい聴いて「これニセモノじゃないか?」ってなって…(笑)。

菅野:歌も歌っているんですね。

大木:歌ってるんですよ、もう完璧な変装で。「うわ違うわ、あぶねぇ」って思って歩いていったら歩道橋の奥に明らかに「今度は本物の長渕剛がいる!」ってなって歩道橋を渡って、で、見たら「やっぱり長渕剛じゃねえ」ってなって。

菅野:いろんなトラップをくぐり抜けないと本人に会えない…。

大木:そんなわけねえなぁと思いながらやっと武道館に辿り着いて(笑)。それでLIVEが始まって初めての大音量のブァァーッ!っていうのとテレビでしか見たことのない人が、満員だから小さいところで見えてしばらく大興奮で友達と観ていたんですけど…そして「勇次」っていう曲があるんですよ。ファンクラブとか長渕さんのファンなら全員が知っているような “勇次〜♪”っていうサビのところでクラッカーをバーンと鳴らす演出があるんですね。僕らそれを全然知らなくて。中学生で。

菅野:そうか。まだ新参者だから…。

大木:そう。新参者だしLIVEも初めてだったからそれまですっごく楽しかったんだけど全員急にコソコソっとなって、クラッカーを用意してバーンと鳴らして…急に疎外感…仲間外れ感…あそこまで一体感を出してたのに。「何今の?知らないんだけど。クラッカーあるの?渡されてないよ!」って(笑)。

菅野:(笑)。そのLIVEを観てどういう感想を持ったんですか?中3の大木少年は…。

大木:あそこまでの人数を1つの気持ちにさせるというのはもの凄いことだなと思って。CDで聴くだけじゃない、体が震えるっていうんですかね…耳だけでは絶対に味わえない感覚というのを初めて「圧」として風のように感じるじゃないですか、LIVEって。それはすごく感じましたね。そこから14年後に初めて武道館のステージに立つことができて、初めの頃は緊張というよりも浮ついた感じでしたね。ずっとフワフワしてその日は終わって。今まで5回やらせてもらっていて4回目くらいからやっとちょっと自分でやれているような、お邪魔させてもらえているような、それまでは自分がいるようでいないというか。

菅野:武道館って凄いんだなぁ。やっぱりそういうのがあるんですね。

大木:凄いですね。景色が凄いです。せり上がっている独特な形でもともとLIVEをやるために作られたわけではないんですよ、武道をやる場所ですからね。神聖な神社のような格式が備わっているそういう空気感があるんですよ。

菅野:日の丸もありますよね。

大木:日の丸もドーンってあって、そこに歴史もある。さらにビートルズから始まって色んなミュージシャン達がそこで音を鳴らして、武道館の「気」にはその色んなミュージシャン達の振動なりが絶対影響していてもの凄いオーラを纏っているんですよ。自分で言うのもなんですけど結構繊細なタイプなので僕…だからその空気感を感じちゃって。なので手を合わせて入るようにしてるんですね。神事が行われる場所ですね。

初めて観たLIVE

TSUYOSHI NAGABUCHI LIVE JAPAN '93

TSUYOSHI NAGABUCHI LIVE JAPAN '93

1993/03/13 (土) @ 日本武道館 (東京都)
[出演者]長渕剛

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Setlist

  1. 1.JAPAN
  2. 2.しゃぼん玉
  3. 3.俺の太陽
  4. 4.とんぼ
  5. 5.東京青春朝焼物語
  6. 6.炎
  7. 7.I Love You
  8. 8.シリアス
  9. 9.泣いてチンピラ
  1. 10.親知らず
  2. 11.勇次
  3. 12.STAY DREAM
  4. 13.女よ、GOMEN
  5. 14.乾杯
  6. 15.おいらの家まで
  7. 16.巡恋歌
  8. 17.MOTHER

ARTIST INFORMATION

大木伸夫(ACIDMAN)

1997年結成、大木伸夫 (Vo&G)、 佐藤雅俊 (b)、 浦山一悟 (dr)からなる3ピースロックバンド。2002年メジャーデビュー。
“宇宙”を感じる壮大な詩の世界、様々なジャンルの音楽を取り込み、“静”と”動”を行き来する幅広いサウンドで支持を集める。
今年2017年は、バンド結成20周年を記念し、地元さいたまスーパーアリーナで、11月23日にACIDMAN初主催となるロックフェスティバル、SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI” を開催する。

■7/26 20th Anniversary第3弾シングル「ミレニアム」を発売
■11/23 SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI”@ さいたまスーパーアリーナ

RELEASE

NEW SINGLEミレニアム(初回限定盤)

ミレニアム(初回限定盤)

2017.07.26 Release
ユニバーサル ミュージック

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ABOUTLiveFans Radio

近年、ライブ動員数は増加傾向にあり2016年は過去最高の4,768万人を記録。ライブやフェスといったリアルの場での音楽体験を求めるユーザーが増えています。本番組では、そんなライブに徹底的にこだわり、あらゆる角度からライブの魅力を紹介していきます。