1. HOME
  2. LIVE MASTERS
  3. GLIM SPANKY

LIVE MASTERS

GLIM SPANKY

2018.04 GUESTGLIM SPANKY

テーマ初めて観たLIVE

菅野:菅野結以が@FMからお送りしています『LiveFans』4月のマンスリーゲストは、この方々です。

松尾:GLIM SPANKYのギター&ヴォーカル、松尾レミと。

亀本:ギターの亀本寛貴です。

菅野:よろしくお願いします。いらっしゃいませ!

松尾・亀本:よろしくお願いします!

菅野:意外と一緒に仕事をしたことがないっていう私たち…。

亀本:はい、初めてですね。こうやって(菅野さんと)ラジオのブースでお話するのは。

菅野:曲は私、ラジオでよくかけさせてもらったりとか、LIVEを観させてもらったり、あと、亀本くんはよくライブハウスで会うっていう。

亀本:そうですね。ちょいちょい会ってる気がします(笑)。

菅野:同じLIVEを観に行ってるっていう。現場でなんとなく挨拶をすることはあったんですけど、ちゃんと話すのは初めましてということで、よろしくお願いします。何て呼んだらいいですか?

亀本:え?!僕はレミさんのことを松尾さんと呼んでいますけど、みんなが松尾さんって言ってたらアレだもんね。

松尾:そうだね。松尾さんって言うのはあんまりいないかな。

亀本:レミちゃんが多いですね。

松尾:亀は、亀ちゃんか…。

亀本:亀本くんだっているじゃん。

松尾:亀本くんでもいいんですけど、亀ちゃんが普通かな。

亀本:普通ですね。

菅野:じゃあ、せっかくなんで“レミちゃん”“亀ちゃん”でいかせてもらおうと思います。

松尾・亀本:お願いします。

菅野:亀ちゃんはこの番組のWEB企画「GUITAR FANS」にこの前出てもらったばかりで、公開されたばかりですよね。

亀本:はい。見てください、ぜひ、皆さん。

菅野:どうでしたか?この企画、結構ディープな話を…。

亀本:例えば雑誌だったり、ラジオだったり、テレビとかでは、話してもよくわかんないことだなで終わっちゃうことを結構ブワァーっと喋ったけど、それがウェルカムな感じだったんで(笑)。すごい自分としては楽しいですし、自分もこだわって好きでやっていることなんで、全部1から10まで意味があってやってることだから解説しだしたら永遠にできるんで、それがウェルカムって、めっちゃ「いいんですか?」って感じで。超楽しかったです。

菅野:なかなかないですよね。ここまでマニアックに掘り下げるやつ。ギターキッズたちはぜひ、公開されているので見てみてください。

亀本:ぜひ!

菅野:GLIM SPANKYは同じ高校のなかで結成されたっていうことですけど、どういう出会いだったんですか?

松尾:軽音部が禁止だったので、有志のバンドだったらOKって言われて、私、高校に入ってすぐにバンド組みたいなぁと思って、GLIM SPANKYを作ったんですけど、軽音部がないので、まず楽器をやっている人も少ないわけですよ。で、とりあえずGLIM SPANKYを作って、文化祭やりました。やったんですけど、そこまで音楽や楽器に愛があるメンバーかと言われるとそこまでじゃなかったんで、文化祭が終わったあとに、じゃあ部活戻るねとか生徒会戻るねって感じで、結局私とドラムだけになって、でも次のLIVEを決めちゃってたんですよ。色々先輩を探していって、で、亀本先輩がギター弾くけどバンドをやっていないということで、ブラブラしてたから、GLIM SPANKYに入って、ベースも先輩が入ってくれて、という感じで結成しました。

菅野:へぇー。それ、誘われたとき、亀ちゃんは…?

亀本:僕はベースの先輩が、さらに僕のもう1つ上の先輩がベースだったんですけど、その先輩とバイト先が一緒で、そこでGLIM SPANKYってバンドやってるから一緒にやろうよって言われて、僕も何かやりたいなと思ってたんで、これはいい機会だと思って、よし、やってみよう!と思ったんですけど、レミさんの許可を取ってなかったんですよ。僕を入れるっていうことに対して。

菅野:え?!

亀本:僕は普通に必要とされて入ったと思ったんですけど、なんか、別にいらないけど勝手に入っちゃったみたいな状況だったらしいんですよ(笑)。

菅野:うわぁ、切ない!やる気満々で行ったら…。

亀本:でもやる気が最初からすごかったんで、そこで、こいつ、ちゃんとやってくれるなと思ったんだよね?

松尾:そうなんです!最初、ベースの先輩がたぶんちょっとイキって、バイト先の後輩だった亀を「うちのバンド、ギター余ってるから入らない?」とかたぶん言ったんですよ。で、夜中に電話がかかってきて、「レミちゃんさぁ、ギター1人で大変でしょ?俺の後輩にいいギターがいるから、入れといたわ」って言われて(笑)。

菅野:無許可(笑)。

松尾:だから、「うわぁ。どんな先輩なんだろう?ギターちゃんと弾けるのかなぁ…」とすごい心配だったんですけど、1回目の練習で、すごく真面目に練習してきてくれて、向上心もすごくあったので、あ、この人はメンバーにしても大丈夫だな、っていう感じで。

菅野:すごい!真面目、やる気採用。

松尾:そうですね。やる気すごかったです。

亀本:バンドに入ることが決まって、「この曲を週末の練習でやるんで」って言われてレミさんが楽譜を持ってきてくれたんですよ。「ありがとうございます。じゃあやっておきます。」って言って、もらったんですよ。それがもう木曜日か金曜日ぐらいだったんですけど、これ今もらったってことは土日の練習でやるってことなんだろうなって思って、あと2〜3日だけど弾けるようにしとかなきゃと思って練習して、3日間ぐらい練習して一応フルで弾けるようになったと思って、スタジオ行ったら、「じゃあ、次やる曲はこれなんで。まだみんな聞いてないですよね?ラジカセで聞きまーす!」とか言って聞き出して「なんだこいつら?!こっちは全部やってきたぞ!」と思って(笑)。

菅野:すごい!ひとりだけ先へ先へ行ってたんだ。

松尾:そうです。

菅野:素晴らしい!それですね、もう。それで今二人が残っている…。

松尾:そうですね、はい。

菅野:その頃から変わったこと、変わらないこと、お互いにあります?

亀本:松尾さん、超変わったじゃない?!昔はパンツしか履かなかったよね、まず。

松尾:そう。あと、真っ黒が好きだったんですよ。

亀本:黒しか履かない。

松尾:真っ黒、黒髪パッツン、赤リップしか付けないみたいなスタイルがめちゃめちゃ好きで、ちょうどその頃にめっちゃハマってた音楽もアングラのほんとに暗闇のなかにしかいないみたいなバンドが好きだったんで…(笑)。そういうサイケなアングラのバンドがすごい好きだったんで、そのスタイルだったんですけど。でも、お化粧とか古着とか、カラフルなものもすごい好きだったんで、バンドの自分とプライベートの自分をすごい分けてたんですよ。けど、殻が破れて、別に違いがなくていいかなって思って、普段どおりにステージもいつもと同じみたいな感じにしちゃってるのは結構変わったことかなと思うんですけど。

亀本:変わったよ。だってこれ私服なんでしょ?今日の服。

松尾:うん。

菅野:だいぶ鮮やかなオレンジ。

亀本:めっちゃ目が痛いもん。

松尾:ごめんな。60sの古着がすごい好きで。

菅野:めっちゃカッコいい!オンとオフの境目がなくなったんだ、レミちゃんは。

松尾:亀は、基本的にあんまり変わってないんですけど、高校の頃よりも幼くなっていってる(笑)。

菅野:え?!どういうこと?

松尾:高校の頃ってちょっとやっぱりカッコつけるんですよね。私たちの世代って腰パンが流行りませんでした?

菅野:流行った!

松尾:腰パンして、髪の毛も襟足とかいじったりしていたんですよ。で、サッカー部だったんで、ちょっと髪も染めててみたいな。

菅野:ちょっとモテようとしてるやつですね。

亀本:カッコつけてたんだよね(笑)。

松尾:それがだんだん大学に入っていくにつれて、「クマのぬいぐるみが好き」とか言いだして…。

菅野:キャラ変すごいな(笑)。

亀本:でも、自然というか、大人になったの。カッコつけるよりもクマ可愛いなとか、最近はさらに、植物いいなとか、日が当たるって素敵だなとか…。

菅野:(笑)。おじいちゃん?!

亀本:どんどん僕は大人になってるんですよ。

菅野:ナチュラルになっていったと(笑)。

松尾:そういうところかな。

菅野:なるほど(笑)。仲良いのがよくわかりました。これから1ヶ月間たっぷりと掘り下げていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

松尾:よろしくお願いします。

菅野:毎週違った角度からLIVEをテーマにお話していくんですけど、まず今週、1週目のテーマは「初めて観たLIVE」です。覚えてますか?

松尾:覚えてます。

亀本:モチロンです。

菅野:お!じゃあまずレミちゃんは?

松尾:中学校2年生のときに、先生に風邪をひいたと嘘をつきまして、観に行ったBUMP OF CHICKENの「run rabbit run」というツアーの名古屋の会場で、当時はレインボーホールという名前だったんですけど、現在は名古屋ガイシホールという名前になって、そこに観に行ったのが初めてのLIVEでした。

菅野:これはもうBUMPが好きで?

松尾:はい、好きで。親に連れて行かれて知り合いのLIVEとかは行ったことがあったんですけど、自分でチケットを入手して、親と関係なく行くっていうのが初めてだったので、すっごいドキドキしましたね。

菅野:しかも名古屋は地元ではないですよね?

松尾:そうですね。高速バスで行きました。

菅野:おぉ!

亀本:一番近い大都市ではあるんですよね。

菅野:2人は長野?

亀本:長野県のなかの、長野市ではないんだよね。一番南のほうです。

菅野:一番近い、大きいLIVEをやるのが名古屋?

亀本:そうですね。

菅野:ステージを見てどうでした?

松尾:LIVEが始まる前に、会場内BGMでいろんな古いロックだったりとか、メンバーが選んでる…すごいかかっていて、それが時代に関係なく、ロックが好きな愛に包まれている気がして。この頃のBUMP OF CHICKENの登場の曲、SEは、THE WHOの“A Quick One (While He's Away)”という曲で登場する時代だったんですよ。だからすごくオールド・ロックの要素を取り入れつつも若いパワーでやっているみたいな、そんな感じが中学生ながらすごい伝わってきて、とてもいいLIVEだったなぁって覚えてますね。

菅野:LIVE始まる前にかかっている音楽聞くのめっちゃ好き。今だとShazamできるから、こういうのがルーツなんだ!とか、分かるの楽しいですよね。

松尾:そうですね。

菅野:じゃあ亀ちゃんはどうですか?

亀本:僕はですね、自分でチケットを買って行ったのが、僕、名古屋の大学に入ったんですけど、大学1年生で、友達から「他の大学の学祭のLIVE行くんだけどチケット余ってるから行かない?」って言われて、「じゃあ行くわ」って言って、たまたま行ったのがサカナクションだったんですよ。

菅野:へぇー!

亀本:そんなにちゃんと聞いたことがなかったんですけど、まぁプロのLIVEだし観てみようみたいな感じで行ったらすごい良くて、そのあともこうやって自分が音楽の仕事をするようになったあともサカナクションのLIVEを何回も観るんですけど、やっぱり非常に良くて。でもこのときからもうすごい良かったですし、このときちょうどメジャーデビューした後か、する前か、そのぐらいの時期。

菅野:何年くらいですか?

亀本:2009年ですかね。LIVEが始まって、サカナクションって四つ打ちの曲が多いじゃないですか。みんなジャンプするから、大学の体育館だから、床が抜けちゃいました!ってLIVEが途中で中断されて、「みんな落ち着いて」みたいなMCがあって、最後まで観たんだけど。今思い返しても、そのときから演奏とかもめちゃめちゃタイトだし、ショーとして、音として、迫って来るものがすごかったなと。今、自分が音楽の仕事をするようになって思い返してみてもすごかったなという記憶がある。

菅野:へぇー!今、そのセットリストが手元にあるんですけど、だから“インナーワールド”2回やってるんだと思って。床が抜けたから?!

亀本:途中で止まって、もう1回やり直したんだと思います。

菅野:すごいなぁ。これ、すごいいいセットリストですね。

亀本:そうですね。やっぱり初期というか、デビュー当時の名曲とかもいっぱいあるし。13曲目の“アルクアラウンド”っていう曲が、そのとき、「メジャーになってシングル切ります。ちょっと勝負する1曲です」みたいな感じで山口さんが言ってやってたけど、今でもこれ、LIVEではキラーチューンだし、そういう1曲を発売前に聞いたってやつです。

菅野:なるほど。学園祭LIVE。2人とも意外と邦楽ロックというか、わりと正統派な…。どんなのがくるんだろうと思ってたんですけど、最初のLIVEは正統派で観てたってことなんですね。じゃあこの初めて観たLIVEのセットリストのなかから1曲お届けしたいと思うんですけど、どちらかしかかけられません。1曲、何にしましょう?

松尾:ここはまず私からいきます。初めて観たBUMP OF CHICKENのLIVEのなかでやっておりまして、これはBUMPのなかでもデビュー曲だったかな?たぶん。すごく泥臭くてとっても私は大好きな曲です。それではお聞きください。BUMP OF CHICKENで“ダイヤモンド”。

松尾レミの初めて観たLIVE

run rabbit run

run rabbit run

2006/02/15 (水) @ 名古屋市総合体育館 レインボーホール (愛知県)
[出演者]BUMP OF CHICKEN

詳細をみる

Setlist

  1. 1.カルマ
  2. 2.Stage of the ground
  3. 3.アルエ
  4. 4.プラネタリウム
  5. 5.リリィ
  6. 6.メロディーフラッグ
  7. 7.ギルド
  8. 8.太陽
  1. 9.embrace
  2. 10.銀河鉄道
  3. 11.天体観測
  4. 12.ダイヤモンド
  5. 13.K
  6. 14.fire sign
  7. 15.supernova
  8. 16.オンリー ロンリー グローリー

Encore 1

  1. 1.スノースマイル
  2. 2.ダンデライオン
  1. 3.ガラスのブルース

亀本寛貴の初めて観たLIVE

名古屋芸術大学 芸大祭

名古屋芸術大学 芸大祭

2009/10/31 (土) 14:00 開演 @ 名古屋芸術大学 西キャンパス 体育館 (愛知県)
[出演者]サカナクション

詳細をみる

Setlist

  1. 1.Ame(B)
  2. 2.ライトダンス
  3. 3.インナーワールド
  4. 4.サンプル
  5. 5.minnanouta
  6. 6.ネイティブダンサー
  7. 7.三日月サンセット
  1. 8.夜の東側
  2. 9.あめふら
  3. 10.フクロウ
  4. 11.アルクアラウンド
  5. 12.セントレイ
  6. 13.アドベンチャー
  7. 14.ナイトフィッシングイズグッド

Encore 1

ARTIST INFORMATION

GLIM SPANKY

ロックとブルースを基調にしながらも“新しい時代”を感じさせるサウンドを鳴らす、松尾レミ(Vo/Gt:長野県豊丘村出身)&亀本寛貴(Gt: 長野県飯田市出身)からなる男女二人組新世代ロックユニット。

アートや文学やファッション等、カルチャーと共にロックはあることを提示している。

日本人離れしたハスキーな歌声が、多くのクリエイターを夢中にさせ、既に11本ものCMで歌唱を担当。

現在公開中映画『不能犯』の主題歌「愚か者たち」は、iTunes総合アルバムチャート1位を獲得。

2016年公開映画『ONE PIECE FILM GOLD』主題歌「怒りをくれよ」や、映画『少女』主題歌「闇に目を凝らせば」等を、新人では異例の大抜擢での担当。

2018年5月には初の日本武道館でのワンマンライブも決定。

RELEASE

CD愚か者たち

愚か者たち

2018.1.31 Release
ユニバーサルミュージック

ABOUTLiveFans Radio

近年、ライブ動員数は増加傾向にあり2016年は過去最高の4,768万人を記録。ライブやフェスといったリアルの場での音楽体験を求めるユーザーが増えています。本番組では、そんなライブに徹底的にこだわり、あらゆる角度からライブの魅力を紹介していきます。