LIVE MASTERS
2018.04 GUESTGLIM SPANKY
テーマ衝撃・影響を受けたLIVE
菅野:菅野結以が@FMからお送りしています『LiveFans』4月のマンスリーゲストは、この方々です。
松尾:GLIM SPANKYのギター&ヴォーカル、松尾レミと。
亀本:ギターの亀本寛貴です。
菅野:よろしくお願いします。
松尾・亀本:よろしくお願いします!
菅野:先週、2人は学校の先輩・後輩で組まれたという話をしてもらいましたけど、歳は何歳差?
亀本:1歳差です。
菅野:普段は2人でどんな話をするんですか?
亀本:何でも話すよね。世間話とかも普通にするし。例えば楽屋とかだったら、「おいしそうなお菓子があるね、これ、食べる?」とか。自分のする行動をちょっと言ったりするね。「ちょっとコーラ飲も」とか。
松尾:そうだね。それは亀だけ。
菅野:今日見ててもすごくわかる(笑)。先輩・後輩、逆みたいになってますもんね。
亀本:僕は何かしよ!とかいちいち言う。
松尾:そうですね。あとは音楽の話はずっとしてますね。移動中も音楽の話とか、次の作品に向けてのこういうサウンド好きなんだよねとか、今こういう音楽にハマってるんだよねとか、基本的にはそういう話をしてます。
菅野:そうなんだ!今日、このスタジオでは亀ちゃんがずっと「松尾さん!松尾さん!」って、かわいい弟みたい…。
松尾:もう大変ですよ(笑)。あと、スポンジボブが好きで。2人とも。
菅野:共通点あるんだ!
松尾:スポンジボブのモノマネとかしてるよね。
菅野:それはフリですね…。
亀本:何でそうなるの(笑)。モノマネなんてしてないのに。
松尾:あ、あともう1個!ロバートが好きで、お笑いの。
亀本:ロバートとかスポンジボブとか、好きなやつの話とかをするよね。
松尾:そうですね。ロバートは神様なんで。
菅野:ロバートは神様?!
松尾:神様ですね。例えばロバートの結構マニアックなネタとかを感じさせる何かがあれば、「あ、アレだよね」みたいな。
菅野:そんなのでわかるくらいなんだ!
松尾:ですね。
菅野:すごい。そんなところでも通じ合ってる。
松尾:そこはめちゃくちゃ通じ合ってると思う。
菅野:新しい発見でした・・・毎週違った角度からLIVEをテーマにお話していますが、2週目のテーマは、「今までで一番衝撃・影響を受けたLIVE」。今までLIVEも色々と観てきてると思うんですけどそのなかでも一番衝撃的だったLIVE…レミちゃんは?
松尾:私はですね、Wilcoというバンドの来日公演で、SHIBUYA-AX…まだAXがあった時代に来日して、そのLIVEがめちゃくちゃ良かったなって覚えてますね。
菅野:何年ぐらいのですか?
松尾:2013年ですね。WILCO『Japan tour 2013』。
菅野:5年前かぁ。これはどういうきっかけで行ったんですか?
松尾:Wilcoがもともと好きで、来日するから行ってみようということで、AXなんで、そこまでステージが遠すぎない、大きすぎないからいいねっていうことで行ったんですけど、お客さんが、まわりが外国人ばっかりで、めっちゃ大きい外国人の男の人に囲まれてぜんぜん見えなかった(笑)。
菅野:すごい、日本でそういう現象が起きるんですね。
松尾:会話が英語ばっかりでしたね。
菅野:それは1階のフロアで観てたんですか?
松尾:そうです。
菅野:LIVEは前に行って観る派ですか?2人とも…。
亀本:僕は後ろで観る派で、ジュースのおかわりとか、お酒のおかわりに行きたいから。お酒のおかわりが行ける範囲ぐらいの前までは行きます。
菅野:レミちゃんは?
松尾:私もほんとは後ろのゆったりしたところで見たいんですが、この前のBeckのLIVE、新木場スタジオコーストに行ったときに、ほんとは後ろで観る予定だったんですが、流れに乗ってしまって…みんなの移動の流れに。それで前から3、4列目ぐらいまで行っちゃったんですよ。
菅野:え?!だいぶ漂流しましたね。
松尾:そんな前に行ったことなかったんですけど、前に行ったら行ったですごい楽しかったんで、ちょっと今後考えようかなぁと、自分の観る場所を。でもお酒、めっちゃかけられた。びっちょびちょになってそれはそれで面白かった(笑)。
菅野:すごい野生的な感じ(笑)。WilcoのLIVEは印象的だった場面とか覚えてますか?
松尾:一番いいなと思ったのが、セットリストがここにもあるんですけど…11曲目 “Impossible Germany”という曲のなかで、歌詞にJapanというところがあるんですけど、周りにいる外国人のお客さんもみんなJapanのときに声をあげて「Japan!」って言って、愛されている日本の良さを感じましたね。
菅野:めちゃめちゃいい。その光景。
松尾:ちょっとじんわりきましたね。
菅野:そこから自分たちのLIVEに何か影響してることとかあります?
松尾:ステージの見せ方というかが、激しくないのに魅せる動きというか。お客さんに何かを求めるわけでもないんですけれど、どうしても大きい外国人の間をぬってステージを見なきゃいけないぐらいの心にさせてくれる何かがすごくあって。それは照明とか、そういうのも素晴らしかったんですよね。それもあって、特別な演出はしていないんだけど、音楽愛だけで人を惹きつけるすごいパワーをこのWilcoのLIVEから感じて、私もそういう、何かを言わなくてもちゃんとみんなが自分のノリ方をわかって、自分のノリ方をその場で作ることができる空間…フリーな空間を作れるLIVE、そしてLOVEがあるっていうそれをすごく感じられましたね。
菅野:すごい!素晴らしい!めっちゃGLIM SPANKY。たしかに求めちゃいがちというか、盛り上げるためにステージ上の人はしちゃいがち。そうじゃなくても作れるんだっていうのを見せてもらった感じなんだ。
松尾:そうなんですよ。曲ごとに普通にシンプルにロックンロールをやる曲もあれば、照明で魅せる曲もあれば、1個のLIVEのなかにいろんなストーリーがあって、ずっと飽きなかったんで、すごい素敵なロックのSHOWだなって思いました。
菅野:うわぁ。めっちゃ映像を見たくなった。じゃあ亀ちゃんはどうですか?
亀本:僕は、一番影響を受けた、衝撃を受けたLIVEって考えて、難しいなと思ったんですけど…選んだのが、2015年のフジロックフェスティバルで見たBOOM BOOM SATELLITESのLIVEでして。
菅野:へぇ!
亀本:それまでBOOM BOOM SATELLITES、もちろん存在は知ってましたけど、2015年で割と最近なんですけど、そんなに聞いたことなかったんですよ。アニメとかの主題歌やってて有名だなぐらいな感じでそんなに知らなかったんですけど。で、フジロックに行って、僕らは2日目の出番だったんですけど、その前の日から入ってて、夜、LIVEを見て回ってたときにたまたま演奏してて、「わぁ、すげぇかっこいい!やば!これ日本人なの?!」と思って…っていうくらいの無知(笑)。日本人でもこんなにかっこいい人いたんだと衝撃を受けまして、その年の新木場スタジオコーストのLIVEイベントでBOOM BOOM SATELLITESさんと一緒になるときがあって、挨拶をさせていただいて、その後活動休止になっちゃってその1年後くらいに川島さんが亡くなられたんですけど。共演とかもそれ以降できなかったんですけど、この前SONICMANIAで歩いていたらたまたま中野さんがいて、話しかけたらコーストで挨拶したのを覚えていてくださっていて。
松尾:覚えていてくれたの?!いい人だなぁ。
亀本:僕は2015年からのにわかファンなんだけどさ(笑)。でもそこからすごい聴きまくってて、結構自分の曲にも影響を受けていて、作品づくりにも非常に影響を受けてるんで。例えばWilcoとか僕も行ったし、いろんなアーティストのLIVEに行きますけど、もうCDの時点でかっこいいって分かっていて行ってるじゃないですか。ただこれは何も知らない状態で見てすごい!って衝撃を受けたLIVEでした。そこからファンになってるんで、これは一番衝撃を受けたといっていいかなぁと思って選びました。しかもそれが自分たちが初めて出たフジロックだったので、思い出深いなぁと。
菅野:すごい!まさにLIVE惚れしたということなんですね。他にもフジロックでいろんな洋楽のアーティストを観てるわけじゃないですか、そのなかでも…。
亀本:まず日本人だって気が付かなかったっていうのがやっぱすごいいいなぁと思いますし、やっぱりフジロックも常連だっただけのことがあるなぁと思いますよね。
菅野:そっか。この年(2015年)もう、BOOM BOOM SATELLITESは9回目のフジロック…。
亀本:そのときにドラムを叩いていた福田洋子さんというドラマーさん…今もずっと叩いてるんですけど。ドラマーを自分たちのレコーディングでどうしようってなったときに、もう呼びたい人を呼んじゃおうぜっていう、やってくれるかわかんないけど、BOOM BOOM SATELLITESで叩いていた人に叩いてほしいって言って、今(GLIM SPANKYの)レコーディングに参加してもらってます。
菅野:わぁ!すごい!めちゃめちゃ繋がってる。素晴らしい。本当に国境がない音楽ですよね。ということで2人の衝撃・影響を受けたLIVEの話を伺ってきましたけど、そのLIVEのセットリストのなかから今日も1曲かけさせてもらいたいと思いますが、1曲です。
亀本:この前は松尾さんだったんで、今日は僕がBOOM BOOM SATELLITESをかけようかと思います。
菅野:曲はどうしましょうか?
亀本:そのフジロックでもやっていた曲です。BOOM BOOM SATELLITESで“Morning After”。
松尾レミの衝撃・影響を受けたLIVE
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WILCO JAPAN TOUR 2013
2013/04/13 (土) 18:00 開演 @ SHIBUYA-AX (東京都)
[出演者]WILCO
Setlist
- 1.One Sunday Morning
- 2.Poor Places
- 3.Art Of Almost
- 4.I Might
- 5.At Least That's What You Said
- 6.Via Chicago
- 7.I Am Trying To Break Your Heart
- 8.Kamera
- 9.Handshake Drugs
- 10.Company in My Back
- 11.Impossible Germany
- 12.Born Alone
- 13.Wishful Thinking
- 14.War on War
- 15.Whole Love
- 16.Box Full Of Letters
- 17.Heavy Metal Drummer
- 18.Dawned On Me
- 19.A Shot In The Arm
Encore 1
- 1.Jesus, Etc.
- 2.Walken
- 3.I'm The Man Who Loves You
- 4.Red-Eyed and Blue
- 5.I Got You (At The End Of The Century)
- 6.Outtasite (Outta Mind)
- 7.Hoodoo Voodoo
亀本寛貴の衝撃・影響を受けたLIVE
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FUJI ROCK FESTIVAL '15
2015/07/24 (金) 18:00 出演 @ WHITE STAGE at 苗場スキー場 (新潟県)
[出演者]BOOM BOOM SATELLITES
Setlist
- 1.A HUNDRED SUNS
- 2.ONLY BLOOD
- 3.MORNING AFTER
- 4.BLIND BIRD
- 5.EMBRACE
- 6.NINE
- 7.FOGBOUND
- 8.STAIN
- 9.STAY
ARTIST INFORMATION
GLIM SPANKY
ロックとブルースを基調にしながらも“新しい時代”を感じさせるサウンドを鳴らす、松尾レミ(Vo/Gt:長野県豊丘村出身)&亀本寛貴(Gt: 長野県飯田市出身)からなる男女二人組新世代ロックユニット。
アートや文学やファッション等、カルチャーと共にロックはあることを提示している。
日本人離れしたハスキーな歌声が、多くのクリエイターを夢中にさせ、既に11本ものCMで歌唱を担当。
現在公開中映画『不能犯』の主題歌「愚か者たち」は、iTunes総合アルバムチャート1位を獲得。
2016年公開映画『ONE PIECE FILM GOLD』主題歌「怒りをくれよ」や、映画『少女』主題歌「闇に目を凝らせば」等を、新人では異例の大抜擢での担当。
2018年5月には初の日本武道館でのワンマンライブも決定。
LIVE SCHEDULE
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The Goldmine Tour 2024
2024/03/30 (土) @ 長野市芸術館 メインホール(長野県)
[出演]GLIM SPANKY
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ARABAKI ROCK FEST.24
2024/04/27 (土) @ エコキャンプみちのく(宮城県)
[出演]GLIM SPANKY, LOVE PSYCHEDELICO, ROY, サイトウタクヤ
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OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2024
2024/05/11 (土) @ 海とのふれあい広場(大阪府)
[出演]GLIM SPANKY
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TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2024
2024/05/18 (土) @ 若洲公園(東京都)
[出演]GLIM SPANKY
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CHAGU CHAGU ROCK FESTIVAL 2024
2024/06/08 (土) @ 岩手産業文化センター ツガワ未来館アピオ 屋外特設会場(岩手県)
[出演]GLIM SPANKY