2017.09.10The fin.
このアーティストを一言で例えるなら国境を越えた少年的音楽愛
菅野:ここからのコーナーは「NEXT FANS」。LIVEに定評のあるアーティストであることはもちろん、注目のネクストブレイクアーティストを紹介していきます。
今週紹介するNEXT FANSは…
The fin.!
このアーティストを一言で例えるならば…国境を越えた少年的音楽愛。
ちょっとプロフィールをご紹介します。
The fin.は神戸出身の3ピースバンド。
80年代、90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドが海外からも注目され、今はロンドンを拠点に活動しています。
海外でもツアーを重ねて、まさに新世代のバンドの中心的アーティストとなっています。
私が初めて彼らを知ったのは、1stEPを出した3年前だったんですけど、その1枚目を聴いて、「なんだこのコたちは?!」って、すごい感性の、本当に国境のない、ボーダーのない、ぱっと聴いたら日本人だって分からないくらいの、そういう人たちが出てきたなあと思って。
すぐLIVEを観に行ったんですよ。
初めてLIVEを観た時、まだ彼らもそんなにLIVEを積んでるわけじゃなかったと思うんだけど、それが渋谷のWWWで、すごいサラ〜っと出てきて、「イエーイ!始めるよ〜」みたいな、ほんとに仲間たちでやっている感じの「ハイ、やりまーす!」って鳴らしたらもちろんカッコいいし、そのLIVEもほんとにナチュラルに、普段通りに楽しんでやっていて、帰る時も「バイバーイ!」みたいな感じで(笑)。
全然気取った感じがなく、何だろう?このナチュラルさ…何だろう?この余裕…っていうのを思ったのをすごく覚えてるんですよね。感性がちょっと日本人的ではないというか、それって音楽の感じもまさにそうなんだけど、どこまでも無邪気に、少年のように音楽とじゃれあっている感じっていうのがすごくあって、肩肘張った空気が一切ないのがすごいなと思ったんですよ。
その感じってきっと彼らが本当に音楽が好きなコたちだからで、LIVE後に話したりとかもしたんですけど、もう音楽愛が溢れてたんですよ。世界中のあらゆる音楽をジャンルレスに日々たくさん、本当に無邪気に聴いていて、吸収してやろうとかじゃなく、好きだから聴いてるっていう感じがにじみ出てて、とても素敵だなって思ったのを覚えてますね。それが音楽にも出てるし、すごく洗練されたハーモニーなんだけど、無邪気さがちゃんとあるっていうのが素敵だなと思ってます。
The fin.はシングル『Pale Blue / Afterglow』を7月にデジタルリリースしました。
そして今月(9月)の6日にはアナログ盤でもリリース。Jamiroquai、Radioheadのスタッフを迎えてロンドンで制作された作品ということで、どんな音になっているのか早速聴いてもらいましょう。
The fin.“Afterglow”。
現在、ジャパンツアー中の彼ら。今月(9月)15日には名古屋のCLUB UPSET、そして大阪・東京でもLIVEがあります。
そして今年の冬にはフルアルバムもリリース予定ということで、楽しみ!
ARTIST INFORMATION
The fin.
神戸出身、3 人組ロックバンド。
80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドや、リアルタイムなU S インディーポップ、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上を中心に話題を呼び、日本のみならず海外からの問い合わせも殺到。
新人ながら「FUJI ROCK FESTIVAL」、「RISING SUN ROCK FESTIVAL」、「朝霧JAM」や「The Great Escape」、「SXSW」など国内外の大型フェスティバルへの出演や、“The Last Shadow Puppets” や“Circa Waves”のツアーのサポートアクトへの抜擢、そして自身のイギリス、アメリカ、アジアでのリリースツアーも成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
昨年よりロンドンに拠点を移して活動しており、今年の冬にフルアルバムのリリースを予定している。
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